『一度きりの大泉の話』

 

萩尾望都の自伝。

 

前の記事『少年の名はジルベール』が

好評だった余波で、望都さんにも

色々なお話が飛び込んでくるようになり……

という経緯の元に描かれた、一種の暴露本です。

 

望都さんにとって大泉時代は

「物語」として消費されたくない出来事とはいえ

人間は事実を元にした「おはなし」が大好きな生き物なので(!)

「ずっと」は叶わないだろうなあ……

 

ということはわかりきっている前提で

あくまでも私たち読者に向けられた本なのでしょうね。

 

元々狭い範囲の「24年組」に不満を抱いていた個体なので

(広範囲だと十代で本当に大好きだったのは青池保子・山田ミネコ。

山岸凉子にはまっていくのは二十代以降)

この機会に「24年組」表現が廃れるのは

歓迎しちゃうかもしれんです。

 

以下、感想です。

 

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