『わたしの金子みすゞ』

 

ちばてつやの作品。

 

文庫版のほうを入手しまして

二十年以上前に出ている本も

欲しいなと探したのですが

見事にマニア本となっているのだ~。

 

以下、感想です。

 

 

 

金子みすゞの詩を受けて広がった世界を

ちばてつやがその絵で、文章で

つづる素敵な作品集です。

 

交換日記とは良い表現だ……

 

ちばさんは「女の子」「女性」の気持ちは

「わからない」と断言してくれるからこそ

当事者から信頼できる、寄り添った表現を

ずっと描くことができたのだな、と

最新作まで思える稀有な作家さんですね。

 

☆☆☆

 

ちばてつやに金子みすゞを薦めたのは

両者の大ファンである里中満智子との

説明があとがきに寄せられていましたが

関係者全員のファンなのでガッツポーズをする。

 

そういえばちばさんと満智子さんは

横顔の描き方が似てるんですよね~。

絵柄の根っこ部分から変化する作家さんは

そうそういないということもあり……

 

あと戦争史観も近いところが

あるかもしれないです。

というのは里中満智子作品で書きます。