よしながふみのインタビュー集。
表紙のメンバーが大変すばらしい!
書籍に関連したインタビュー記事もありまして
そちらもよかったのです・
・漫画家・よしながふみが語る「自身の作品」と「社会の変化」——拡がる漫画表現
以下、感想です。
地に足のついた作家さんだなと
常々思っておりましたが
ロングインタビューでもぶれない方でした。
私は初めて読んだ作品が『こどもの体温』ということもあり
よしながさんの描く「子ども」が大好きなんですが
子どもに限らず、キャラクターと距離を取って
解像度を深めていく創作スタンスが好きなんだろうなあ。
キャラクターに惚れこんじゃうタイプの作家さんもいるけど
どっちでもいいのですよね。
幼少期・学生時代の好きな作品が
なかなか濃い……といいますか
この年代育ちにしては、影響を受けている作品が
もうちょい上なのでは?という疑問が解消されました。
ちゃんとまんべんなく読んでいるからこそですね。
よしながさんの「台詞回し」がとても好きなのですが
そのあたりのお話も納得感があります。
長さと読みやすさはイコールではないんだよなあ。
創作キャラとしての簡潔な台詞も
それはそれで好きですけどね。
完成品としての「作品」を意識した
物語の進め方だったり、合う合わないは別として
最後まで読み続けられる作家さんの一人なので
新作も楽しみにしております。