『末永くよろしくお願いします』

 

池ジュン子の作品、既刊11巻。

 

LaLaで読切企画(当時記事をふりかえると

同時期発表別作品のほうが好みだった模様)

好評を受け、連載開始した作品で

序盤は読んでおりました~。

 

いわゆる年の差カップルものなのですが

清楚美人に擬態した肉食系女子高校生

VS(!)恋愛に疎い草食系男性書家という

配置の妙と、ギャグテイストで進行する中でも

たまに見せる倫理的バランスの良さで

最終的には円満に「くっつく」方向だろうと

予想しておりましたが。

 

最近の展開見ると「当て馬」寄り道しつつの

ルートになってきているようなので

ぶっちゃけ、そちら担当の一読者としては

わくわくする気持ちは隠せないのですが

初期からのファンにはどうだろう?

 

上の件も関連するため

よその感想に触れつつの記事となります。

 

以下、感想です。

 

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『猿の惑星/キングダム』

 

『猿の惑星』シリーズ最新作。

 

アンディ・サーキス演ずる

シーザーを主人公としたシリーズの

数百年後という続編にあたりますが

数世代を経た結果、シーザーたちの物語は

歪んでしまっており、知らなくても無問題。

むしろ知らないほうが楽しめそう(メンタル的に)。

 

一番最初の作品に寄せた「王国」の地形デザインや

エイプたちを含め生き物のCG、

人間文明が滅んだ先の世界観などは

見ごたえがあったのではないでしょうか?

 

英雄譚としての構成はとてもシンプルで

キャラクターも定型であったため

物語としての奥行きが広がっていくのは

続編企画次第といえましょう(三部作やるのか?)

 

アンディ・サーキス版が

大のお気に入りになった個体向きの

作品ではなかったな~と

前置きではやんわり表現にとどめますが

ほめるポイントは終わってますので

自分のための文章へと続けます。

(ノリはドハゴジや炎の王国の記事に近い)

 

私が素敵だな、美しいなと受け取ったものたちが

別媒体企画で、続編企画で、そぎおとされていくの

何回味わえばよいのだろう。

なるべく情報を得て回避に徹するのみですが

波長の合う受け手も作り手も貴重なのですよね。

 

歴史が正確に伝わらないのも

伝承が歪んでいくのも当然のことではありますが

伝わらなくとも残るものはある、という余韻すら

全てなくなった世界をまざまざと見せられたことで、

シーザーたちが守りたかった世界は

もうどこにもないんだなあ、寂しいなあ、と

泣きたい気分になりました。ファンには勧めない作品ですね。

 

以下、感想です。

 

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