『ハン・ソロ』

 

制作情報があれこれにぎやかで大変そうとは思っていましたが

ロン・ハワード監督に決まったことで楽しみにしていた作品。

お話と画面は素直に王道だろうなあ!!と期待できましたし

予告編も申し分なかったです。

 

本編も大変すばらしく

(てか思ってた以上にかっこいい女性祭り映画だったv v)

最後の山場まで楽しんでいたのですが

シンジケートのボスの登場場面で

「は??????」と思考停止に陥り

その後の画面をあまり覚えずに、映画館を出ることになりました……

 

事前情報あまり得ずに見たのが正解だったかは未だにわかりませんが

物語単体としてはすごく好きなのに

新三部作で見せられた物語群への恨みがふいに蘇ってきてしまい

設定を残しておいたルーカスに対して怒る羽目になるとは驚きでしたね。

(2回目以降の鑑賞はもう構えているので、とても楽しませていただいております)

 

ということで前半は映画『ハン・ソロ』の感想

後半はルーカスが残した物語・設定への感想

という具合の記事になりました。

 

ちなみに新三部作の感想はこんな感じなのですが

ほぼ10年前のうら若き乙女(ぶぶっ)時代には

書けなかった単語も使ってはっきり書いてやらあ!

という具合になっております。

 

以下、ネタバレです。

 

 

 

若きハン・ソロの冒険譚。

個人的にはハンはそんなに思い入れのあるキャラクターではないので

(レイ三部作を機に見返すといいキャラだなあ、とは思いましたけど)

主演役者への反応など見ていて、ハンって人気あるんだねえ……と

私個人は結構気楽に観に行った作品でした。

 

古今東西の冒険活劇の王道要素を

全部入れるぜ!!という勢いがとても好ましく

画面が素直って本当にすばらしいよね!!と思いました。

SWよりかはST観ている気分になりましたけれど。

それにしても映画の中の列車強盗ってなんで浪漫なんでしょうね?

 

画面がとても大きくて気持ち良かったです、映画館万歳!

音楽がちょっと退屈だったかなあ、悪くはありませんでしたが。

 

あとRO観た後だと末端とはいえ帝国軍に女がいるの相当違和感あるので

(あれはすがすがしいほどに白人男性しか画面にいなかった)

そこは理想とする正しさなどガン無視してくれ、とは思ったものです。

 

 

☆ハン

上にも書いておりますが

ハン(ハリソン・フォード)にそこまで思い入れはない

(という表現も変ですが、聖域にするほどのもんでもない)ので

冒険に乗りだす若きハンを楽しく眺めさせてもらいました。

どんどん頼もしくなっていくのよかったなあ!

 

 

☆チューイ

宣伝映像で舞台挨拶前にいそいそとしている

チューイがものすごくキュートで、観る気になったものです。

すばらしき助演男優でありました。

新作にもチューイはいるだろうから、あなたに会いに行きますね。

 

 

☆ベケット

役者さんがさすがのお仕事ぶりだなあ、と思ったのです。

若きハンにとって、ああなりたい・ああはならない

相反する感情を含め、強い印象を残した人物でしょうね。

 

 

☆キーラ

ハンの「昔の女」がつまんない人間性の持ち主だったら

公式絶対許さないぞ!!!!ということで

昔のハンよりも重要視していたキャラクター。

いやあ、大満足でした。

 

ディズニーに移ってからのSWは女性の衣装デザインに関して

首を傾げることがなくなったので

彼女の場面ごとの衣装を見るのは楽しかったです。

最後のポニーテール大好き。

 

そしてあの!すごくきれいなんだけど、座ると脚が見えるドレスが!!

どういう機能を要求されているのかわかる!!!ので

着せてるドライデンがやらしい、最悪だ、とブーイングしておりました(笑)

 

彼女はあの後、どうなったんでしょうね……

あまり調べる気がおきないのですが……

 

 

☆ドライデン

ROに登場したターキン提督が高い地位から順調に出世した人物

クレニックが努力して成り上がった人物とすれば

ドライデンは落ちぶれ貴族なんだろうなという

小物感がすばらしかったです()

 

女性に対してああいう自分は悪くないという

やらしい質問する悪役大嫌いだぜ

キーラさんが殺してくれてすかっとしたぜ。

 

 

☆ヴァル

私の中の理想の峰不二子ちゃんが

お年を召したらこんな感じかなあ、という素敵な女性でした。

衣装ものすごくかっこいいですよね!!

恋愛を含め生き方がすばらしく

生きていてほしかったです。

 

 

☆リオ

なんて素敵な複数腕……!!と、ときめく

すばらしいパイロットでした。退場切ない……

 

 

☆ランド

若い頃のランドよかったですね、洒落てるう!

ランドはおしゃれなので、彼が所有していた頃の

ファルコンはきれいだなあ……!!と思いました。

ハンやチューイはそういうところ気を遣わないから……

 

 

☆L3

女性型ドロイドが新作に登場すると

跳ねっ返りになるのすげーや。楽しい!

R2もかなりいい性格なのでありますが。

彼女も魅力的でありましたね。

 

 

☆レディ・プロキシマ

冒頭からすげえ美女きたんだけど

今作は何事!?と驚いたキャラクター。

これがかっこいい女性祭りの幕開けでありました。

 

太陽に弱いという致命的な弱点を持つ

あの種族が高い地位を持っているのは

昔から高度な知性を備えていたのでしょうね。

彼らが精製する何かが高い価値を持つとかかもしれん。

 

今までクリーチャー型宇宙人の美女だと

惑星カミーノの案内人のお姉さんが一番だなあv v

と思っていたのですが(てかそもそも数が少ない・汗)

女海賊のマズさんだったり首領のレディだったりと

どんどん美女が増えていく……良きことです!

 

 

☆エンフィス・ネスト

これは端役ではなく、重要な役なのでは?と

鑑賞していたのですが、仮面を脱いだ時に

赤毛・そばかすの美女来た──!!

と、歓喜の声を叫びそうになりました。

 

スピンオフ作るならマズさんとか

彼女とかのお話やろうぜ!観るぜ!!

 

 

さて最後はついに姿を現した

シンジケートのボスのお話です。

大好きだったキャラクターにあんな形で再会してしまうのは

とても悲しいことですね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ダース・モール

立ち居振る舞いからして

これきっと大物な気がすると思っていたら

ダース・モールが登場して

「は????????」と思考停止してしまいました。

 

いや……あの、なんであなたは生きているの?

そして生きていてくれたなら

どうしてそんなみすぼらしい場所で生きてきたの?

 

ということで映画を見終わった後

インターネットで設定を調べるわけですが

(私はSWサーガの全ての要素を知っているわけではない)

やりやがったな、ジョージ・ルーカス──!!となるわけです(笑)

 

一ファンにとって彼のその後の人生は

彼が手にできたかもしれない人生に比べたらすごく哀しい。

ルーカスにとってはその程度のキャラクターだったのだという

事実がとても憎い。

 

私はずっと映画館で初めて見る

『スター・ウォーズ』を楽しみにしていて

予告編でもダース・モールは素敵なキャラクターでした。

彼が死んでしまった時、私のSWは終わったのです。はっきり言うと。

(そんなこんなでルーカスから手を離れたSWにそこまで否定的ではない)

 

レイ・パークの所作が大好きでした。

彼の殺陣の場面だけでなく、見せるたたずまいは

この先もずっと物語を引っ張り続ける

キャラクターにふさわしいものだったと、今でも信じています。

 

彼の立ち居振る舞いを見て

ただの殺陣のためだけの役者だと

ルーカスが判断したのはとても残念でした(控えめな表現)

カメラの前であの演技が見せられる役者を切り捨てるなら

そのまま捨て置いてほしかった。

 

 

てかさー、私もうこの件については全てが繋がっているので

普段は忘れ去っていても(日常生活の邪魔だから)

ずっとずっと怒り続けていると思うのですけれど。

 

スタントマン・スーツアクター・モーションアクターの

「役者」としての価値を、世界は低く見過ぎなのでは????

 

だから「ダース・モール」は当初の予定のまま退場するどころか

つまらない場所で生き続けていく。

だから「アンディ・サーキス」はあれほどの演技を見せながら

主演男優賞にすらノミネートされない。

だから「中島春雄」の名を持つキャラクターに

あんなつまらない役を平気で用意する。

 

『X-メン』でレイ・パークが演じる敵キャラに

棒で遊ばせたの本当に!スタッフ許さないんだぞ!!と当時も怒りました。

スノークがあの程度の役で退場したの

幻覚じゃないの!アンディ・サーキスだぞ!!と切れています。

中島春雄が見せてくれた生き物の輝きを

その程度のキャラに押し込めるな!侮辱するな!!と思います。

 

私は特撮「作品」を幼少期から親しんできました。

それと同時に「制作」のお話も読んだり見たりするのが好きでした。

映像のウルトラマンを楽しみながら、ウルトラマンの制作話を

眺めているような、そんなある意味嫌な子どもだったのです。

ゴジラもサンダーバードもSWも始まりからそういう見方でした。

 

だからそれが「作りもの」ということはもうわかりきっている。

でもその「作りもの」が「本物」であると感じられる瞬間に

世界はすばらしいと信じられるのです。

それを盛り上げる要素が「役者」の演技なのです。

 

あれほどの輝きを見せてくれる人たちが

評価されないのはやっぱり悔しいです。納得がいかないのです。

普段さんざん利用しておきながら、貶めているという構図は

女性や子どもの役者に通じているかもしれませんね。

 

あとルーカスへの恨みがつらつら出てきてしまったので

まあ、一個だけ再び書いてしまうのであれば。

 

あんなに素敵だったパドメさんが嘆くだけの女性にされたの

ずっとずっと許してないからな!と思っています。

政治家として水面下で動いてきた場面は

撮影しておきながら全カットの悲劇!!

(ナタリーさんが当時から不満を表明してくれて嬉しかった)

 

最初の物語で戦う誇り高き女王として登場した女性が

惨めに愛を請う女になる姿など見たくなかった。

 

パドメさんがルークをなぞっていることもあって

「天使」と思った始まりの日からずっと思い続けてきた最愛の女性と

そもそも生まれていたこともしらなかったぽっと出の息子とで

前者の懇願が届かなかったのは本当にあんまりだと思うよ!?

 

パドメさんが最後の場面で「最愛のあなたは私が殺す」を選択できたなら

あの分かれ道も納得するのですけれどねー。

てかオビ=ワンにも「愛してた」と言いきるなら殺せよ!と怒ったけれどね(笑)

 

アナキンが「No」と叫んだ時

ふざけんなー!Noと叫びたいのはこっちだ──!!と

ものすごく腹が立ったものです(その後ベイダー嫌いが加速する・爆)

おなかがはっきり出ている妊婦の首を締めやがったくせに!

本気で死なないと思ったのかよ!!なんなのこのアホキンは!!!

 

なのでパドメさんについてはいくつかの改変ルートを考えていて

①ほぼ映画通り。最愛のアナキンを「殺す」を選択し、分かれ道に。

②パドメはアナキンに一切なびかない。パドメをレイプして双子が生まれる。

③アナキンの幼なじみの女の子を追加で投入。女の子は慰め役を受け入れ双子が生まれる。

どれが一番いいかな?と思ったりもするのです。

 

まあ、子どもも見るなら①だな……

②や③の場合は、愛し合ってる男女でなくとも

子どもはできますが、その生を誰にも否定させないという

別メッセージが生まれてしまいますしね。