ドラマ版『のんのんばあとオレ』

 

エッセイを元とはしていますが

新キャラ(ヒロインである)が投入されたり

全体的に「やわらかい」テイストの

お話に変更されているのであった〜。

 

その関係か、ゲゲ少年たちは

苗字から変更になっているのです。

この時期の実写とアニメの融合って楽しいな!

 

以下、感想です。

 

 

 

★第1回

冒頭にて水木しげる本人が

登場するのだが、まだ若い!!

 

ゲゲ少年の家にて

のんのんばあが働き始めるあたりから

お話が始まるのでした〜。

あらゆる空間におばけを見出すおばばである。

 

イボの妖怪のくだりが完全に

耳なし芳一のエピソードだな……と

見ていると、夢落ちと知れる構成。

ここの特撮は楽しかったです!

 

 

★第2回

当時の男女観が垣間見えるのは

ちと面白い。オチの背中を流す

あかなめはかわいかった~。

 

仲良くしていた子が亡くなったことで

発生した「ひっぱられるのは誰か問題」

墓場で足を取られたゲゲ少年は泣き出してしまうが

ガキ大将さんの動きがスマートだ~。

 

ヒロインの登場回なのですが

千草さん、病人ながらめちゃくちゃ

良い着物を着ているな……!

東京のお金持ちのお嬢さん、というのが

よくわかりますね。

 

 

★第3回

ゲゲ少年の絵物語を楽しむ

千草さんがまた素敵な

お召し物なのである〜。

 

好きであっても、細部のミス指摘は

熱烈読者あるあるすぎる←

父にすぐ確認するゲゲは

良き創り手でもある。

 

孤独な強盗さんは本来

悪いことをする人ではなかった、という

タイプなので引き返せましたけれど

引き返さない人もいるのでな……

 

 

★第4回

おばけ屋敷のおばけを逆に脅かすの

ガキ軍団あるあるすぎる……

五里歩いてドーナッツを

三兄弟で買いに行く話が大好きです。

 

ゲゲ少年の想像による千草さんが

けっこう辛辣なのは作品感想の

影響によるのだろうな……

のんのんばあの話をする

二人はとてもなごやかです。

 

小豆はかりが登場する時の

光の演出はとても良い。

再登場もお見事である。

 

 

★最終回

ゲゲ少年が千草さんのために描いた

十万億土が、本当にきらめいていて

あの世ぐらいは!生きている人たちに

都合がよくていいよねえ!!と思うのです。

 

アニメーション演出も気合が入ってました~。

今まで登場した妖怪、わりと

再登場してくれていたな。

ドーナツの木は私も立ち寄りたい!

 

目には見えない世界がここにあることは

現世で生きていく「救い」であって

脅しや搾取に使われるものでは絶対にないのだよ。