『ひねもすのたり日記』

 

ちばてつやの作品。既刊4巻。

 

だいぶ前から買おうか迷っていた作品なのですが

往年の名マンガ家たちの訃報が続くので

存命のうちに読みたい作品は読むぞ!!と買いました。

 

以下、感想です。

 

 

 

ちばさんのあたたかい描線

本当に大好きだなあ、黎明期から変わらんよね。

この絵でつづられる、今の昔の

4Pエッセイが本当にすばらしいのです。

 

さらっと描いてありますけれど

敵国となった大陸から島国への引き上げは

大変だったのでしょうね……侵略側でしたし。

 

お互い「個人」として知っていれば

助け合うこともちゃんとできる、という

中国人の徐さんのエピソードは、いつの時代も響きます。

 

運動のエピソードは私も見習おう、と思いました。

マンガ描き自体も肉体労働ではあるものの

ちゃんと体を動かさないと大変なのだ。

 

ちばさんが少女マンガの作家だった頃にも

タイトルだけ知っている伝説の作品が生まれておりますが

『ユカをよぶ海』はひどい人たちに負けない

生身の女の子が主人公、という点で本当に見事です。

 

しかし描かれた当時存命だった皆様も

どんどん鬼籍入りしていくのであった。

ちばさんには長生きしてほしいなあ。