よしながふみ同人誌

 

『きのう何食べた?』の成人向け同人誌は

風のうわさで評判を聞いており

総集編が出ますよとの告知も通りすがり。

 

成人年齢に達してから

ひとまわり経ちましたし

ついに手を出す時が来たか!!

という勢いで、購入可能なものを入手。

(二次創作のほうは外しました)

 

本命は『西洋骨董洋菓子店』のほうの

同人誌だったのですが

連載当時はほぼ同い年のでこちゃん視点だったものが

橘さんたちと同世代になり(えええええ)

結構見えるものが変わってきたなあ、と。

 

でこちゃん推しで

BL萌えがほとんどない人の感想なので

そういう路線です。

 

以下、感想です。

 

 

 

★『てんこ盛りケンジとシロさん』

受け攻めではなくタチネコで繰り広げられる

成人表現っていいですねえ……

 

カップリング表記については

ときおり議論が盛り上がっているのを

外野から眺めているのですが

(私は男女カプてかコンビを女男表記にしたい人なので)

ケンジさんとシロさんだと

受け攻め印象はタチネコと逆だったりしますし。

 

シロさんの好みが

「プレイ」についてちゃんと

すりあわせできる人でないと

DV野郎しか来ないんでは……という傾向なので

ケンジさんに会えてよかったのでは。

 

さて、アンティークの感想に移りますので

文章がだんだん長くなっていきます。

 

 

★『それからのアンティーク1〜3』

・「小野は厨房で夢を見る」

作者が描いているなら公式のはずなのに

二次創作感がありますのう。

 

 

・「好事家の絵本」

おじょーさんたち、なまものの

びーえるもうそうをそとではなすのは

やめましょうぜ……

 

このお店でよかったよね……

本人たちのいる場で話す内容ではない(滝汗)

あの手の、そこに人がいるのに

人がいない感覚で会話する人々が

私にはわからんかったりしますが。

 

 

・「永遠はありますか?」

ここまでのお話が「二次創作」!!という

印象だったのが、ここから「続編」に

切り替わった印象です。

連載中にこういうハードな話を

同人誌まで展開できないですよね、そりゃあ……

 

橘さんの寛容さに泣きそう……

小野さんの迫り方が胸くそ案件なので

二度と近寄るな、けだもの──!!的

反応を私ならしてしまう気がする、うん。

 

あとエイジくん、そっちに行ったのね!よかった!!

でこちゃんルートも見てみたかった

気がしているのですが(単に私の好みです)。

 

 

・「悪魔のような男」

上記のことを自覚しているだけ

小野さんはましと言えるのだが……

あー、やっぱり千影さん

そうなるのか、大変ねえ、とも思ってしまう。

 

私は現実でも創作でも

「めんどくさい」人が男女問わず

基本的に嫌いなのですが

それは自分が恵まれた育ちであり

安全圏に棲んでいるからこそ言える傲慢さでもあり。

……でも好きな人に近寄ってほしくないんだよねえ、うん。

 

 

・「青い鳥」

な、なんてめんどくさいんだ──!!

と盛り上がる場面で思っちゃう私は

このカップルのターゲット読者ではない(爆)

 

タイトルの意味を考えていたのですが

多分小野さんは本当に「駆け落ち」したかったわけじゃなくて

そう言ってくれる「気持ち」が欲しかったんでしょうね。

千影さん……お疲れ様です……惚れた弱み。

 

 

・「ため息をつきながら」

橘さんに彼女さんがいてほっとするの巻。

なんでこの方、素敵な人なのに

上手くいかないんだろうね……

ヘテロのことはよくわからんけど。

 

特大のあきれ顔とため息に

そうですよね!!となってしまうのであった。

 

 

・「僕の大切なひと」

橘さんと千影さんは

子ども時代もかわいいですね〜、ほわほわ。

……ショタコンなので、視線が怪しい←

 

まっとうなご両親をちゃんと描けるのが

よしなが作品の強みですよねえ……

 

 

・「七夕の夜」

橘さんが彼女さんと別れていて

しょんぼりしました……うまくいってほしいのに。

小野さんは結局そうなっちゃうんだね……そうかい。

 

久々のでこちゃん、かわいいね〜

からの爆弾発言にびっくりしました。

お、思わぬところに伏兵が……!?(え)

 

あー、でも橘さんが親戚のおじちゃんだと

あの「安心感」を最初の恋愛にしてしまうのは

わかるかもしれないですね。

 

いっくらでこちゃんがほわほわ娘とはいえ

同年代男子の視線がどこに向かうかぐらいは

ぼんやりとわかっているでしょうし……あのスタイルでは……

 

 

・「そしてかくも平穏な日々」

エイジくんがするどいよな〜。

先生とは上手くいっているようで何よりだが。

 

橘さんがゲイカップルを取り持つの

なんだか笑ってしまうのだが……

彼にしてみれば大事な二人では

あるのですからね。

 

 

・「橘という男」

ショートにしたでこちゃん

いいですね〜!!

からの爆弾発言……により

大人の橘さんは拒絶モードに。

 

でこちゃん、がんばったね〜!!!!

 

かつてでこちゃんに惚れてたっぽい

エイジくんの援護射撃がありがたい。

この二人の先輩後輩感がはまったので

もうこのルートでいいかな(何の話だ)。

橘さんの発言が自爆で、こちらもちょっと泣く。

 

小野さんとでこちゃんの

一連のシーンがとても素敵で

この本買って良かった……!!となりました。

成人向け同人誌だからふせんつけちゃった←

 

 

・「そっとしておいて」

小野さんの「恋愛」慣れてなさに

アセクシャルの自分ですら

ほぎゃ──!!と叫んでしまうのであった。

ヘテロじゃなくてもわかるぞ……!?

(くっつくで止めてほしいのがアセクではあるけど)

 

 

・「描き下ろし」

これにて完結。みんな幸せそうなのですが

千影さんも気づくよねえ……それでいいのか……

 

そして小野さんの夢を、私は

でこちゃんで見ちゃうんですよね!!

(大多数読者側でないことを承知の上で)

 

でこちゃん、このままアイドルオタクの

パティシエさんになって

おばーちゃんになったらケイちゃんと

結婚するのルートがいいのではなかろうか!?

 

まとめて読んだ身ではありますが

充実の内容でありました。

ずっと追いかけてきたファンの皆さまは

楽しい時間だったのではないでしょうか?

と、勝手に想像。

 

わりと脳内再生可能作品であるとはいえ

本編読み返したいなあ……