『バック・トゥ・ザ・フューチャー』極上爆音上映

 

「午前十時の映画祭7」シリーズ。

BTTF全作、立川シネマシティでは

極上爆音で見られますよ!

ということで、一作目を鑑賞してまいりました。

 

三作目もできれば見たいのですけれど

スケジュールとしては厳しいかな(汗)

絶対機関車パートの音が楽しいはずなんですよ!

 

同日に『ファインディング・ドリー』字幕版も

鑑賞しましたので

そちらも後ほど感想記事を書きます~。

 

 

重低音がいつも見事だ!と

感服している極上爆音シリーズ。

(まあ私が見ているのが

怪獣映画ばかりだからですが・汗)

 

BTTFシリーズはそこまで

重低音!!というところではないので

どうかな~と思っていたのですが。

 

冒頭、問題のアンプ準備時点での音で

あ、これはいい爆音くるわ!!(爆)

と一気にテンション上がりました~。

 

「POWER OF LOVE」をはじめとする

名曲群の演奏も見事に響いていました。

テーマ曲の今まで聞こえなかった音も

作品を見ながら聴くことができました。

 

デロリアンの突入するところが

いちばんの振動見せ場!でもありましたね。

 

二回チケットをおさえておいたのですが

鑑賞できてよかったです。

音楽映画を鑑賞に行くのはいいかもしれないな~。

今度から候補に入れておきますv v

 

☆☆☆

 

以下、物語をあらためて見ての感想。

 

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは

本当に大好きな作品で、特に第一作目は

おそらく鑑賞回数を100回超えています。

(これと同じクラスは、SW「新たなる希望」などですね)

 

この作品の魅力は様々な部分にあるのですが

何よりも私は「マーティ・マクフライ」という

人物が大好きなのです。

 

彼はごく普通の高校生です。

ロックバンドデビューに憧れていて

素敵なガールフレンドに夢中だけど

魅力的な美人がいればよそ見もする(彼女はちょい怒る・笑)

ドクという変わった人物という付き合いはあるけれど

本当に普通の、どこにでもいる高校生。

 

タイムスリップして両親の出会いを邪魔した結果

実の母親「ロレイン」が

自分に惚れてしまうという、驚愕の展開!

困ったことに、高校生時のロレインは

魅力的な美人でもあります。

 

その気のない相手に迫られて

おたおたしている高校生男子の面は

ギャグとも取れる場面かもしれません。

とはいえ、マーティはかっこいい人なんだな!

と思えたのは次の場面からとなります。

 

一方的に男に迫られて嫌がっている知人女性に対して

「すっくと立ち上がって守る」姿勢を見せる。

 

相手が母親であるという特殊事情はあれど

普通の、どこにでもいる高校生の

誰もができる行為ではありません。

 

女友だちの身ではビル(と取り巻き)に抵抗できないし

まわりは気づいていても無視しているのでしょう。

ビルは荒くれ者で、男にも容赦していないようですから。

確かにロレインは惚れっぽい性格のようですが

助けてくれる男性に対して好感を抱かないはずもないですしね。

 

ビルと二人きりで車に取り残されたロレインを

全力疾走で助けに行く場面を含め

あれは本当にかっこいい姿勢なんだな、と

幼心に植え付けられたのが、ずっとずっと残っているのです。

 

今回、映画館で映画を観ていて

PG12指定になっているのに納得しましたけれど

映画の中での主人公の振るまいという点では

本当に見事な作品でもあると再確認いたしました。

 

☆☆

 

そして、この物語はマーティの実の父親である

「ジョージ・マクフライ」の成長物語でもあるのですね。

 

ジョージは顔立ちは整っているけれど

自信のなさが全面に出ているへらへらとした

立ち居振る舞いからは、到底

かっこいいとは認識できない高校生です。

 

その気のないロレインには「cute」と評される

つまりある種の母性本能が作用しないと

モテないような、そんな人物です。

 

過去の性格は変わっていないのでしょうから

本来の両親の出会い後も、ロレインが押しまくって

結婚した……とかそんな感じなのでしょうね。

共通の趣味もないようですし。

(大人になってから見ると怖い説明だ、あれは・汗)

 

マーティのあの手この手のお膳立てにより

(バルカン星のダース・ベイダーは爆笑ポイントです)

ロレインにアプローチをかけますがことごとく失敗し

それでも「男に襲われている彼女を助け出す」という

最後のチャンスでもあるシナリオの演技を始めます。

 

ところがそこにいたのは、マーティではなく

ジョージがずっと逆らえない相手であった、ビフです。

 

今までの過去の彼だったら

そこで引き下がっていたのでしょう。

そして物語は終了いたします。

 

しかし、今の彼は少し違います。

もちろんマーティのお膳立てがあったとはいえ

何度失敗しても、ロレインにアプローチするため

行動し続けてきたのも確かなのです。

 

そして彼は、マーティのお膳立てではない

最初の自分で考えた一言を発するのです。

 

「ビフ、彼女に手を出すな」

 

最初はビフの反撃に遭いますが

彼自身の手で、ビフを倒すことに成功します。

またダンスパーティ会場でもロレインを

別の男に連れていかれますが、それさえも取り戻します。

 

初めてのキスで、二人は本当に結ばれて

やがてマーティたちが誕生するという未来は守られました。

しかし、また違うすばらしい未来に変わってもいたのです。

 

「行動する」ということの、尊さ、すばらしさ。

それも一度だけではなく、何度でも繰り返すことで

彼の自信に繋がり、その先の出来事も変わっていく。

 

未来のジョージの、堂々たる振る舞いは

彼が自分自身で選び取ったものです。

この描き方が本当に見事で

だから何度繰り返し見ても、飽きないのでしょう。

 

タイムパラドックスについて少し知るようになると

この未来改変の整合性はどうなってしまっているのか

気になってしまったりもするのですが(汗)

 

マーティが過去から戻って来たその瞬間に

未来の出来事が全て変化している

という魔法が働いているのでしょう、ということにしています。