「坂田靖子 原画展」

 

東京銀座、スパンアートギャラリーにて

16年3月5日(土)~15日(火)まで開催。

坂田靖子漫画家生活40年間で初の個展とのこと。

 

デビュー40周年記念本の購入タイミングを逃していたり

開催前日にネットでこの原画展開催を知ったりと

綱渡りな情報収集状態でしたが

無事行くことができました!

(恐竜博2016の予定をどうしましょう・汗)

 

カラーイラスト、白黒原稿を始め

あの伝説の同人誌「ラヴリ」の肉筆回覧誌

萩尾望都に送ったファンレターなど

ファンの方にはおすすめの展覧会。

 

サイン本、サイン入り版画、オリジナルグッズ

そしてなんと直筆原画も販売されています。

直筆原画は本日の時点で残り2枚でしたが

追加販売もあるようなので画廊さんサイト

チェックするのがおすすめです。

 

☆☆☆

 

余談ですが、画廊のおとなりに

「石川百万石物語 江戸本店」があり

石川県お土産が結構入手できます。

(予算不足でなまこ石けんとかあきらめました・笑)

 

お食事処でランチをいただきましたが

地鶏の親子丼が素晴らしく美味しかったです……

久々に美味しい外食で

お花飛ばしお星飛ばしをしてしまいました。

お店の人にもにこにこされてしまった(笑)

では以下、展覧会の細かな感想です。

 

 

落ちついた雰囲気の素敵な画廊でしたが

欲を言えばもっと枚数が見たかったのです……

有料でも行きますから!!

 

おお!それは買いたい!!(お金があれば・爆)という

原画・版画説明に関して、さすがプロという印象でした。

複製原画系グッズは飾る場所がないので

どの作家さんでも見送っているな……

 

☆カラーイラスト

デビューした頃から、原画展用に描き下ろししたものまで。

初期の蛍光色メインのカラーイラストも

バランスが良くて目がちかちかしないです。

バジル氏のカラーイラストは落ちついていますね。

 

変な生き物大活躍時代も大好き。

いつでも男の子がみんなかわいいなあv v

描き下ろしのさかた先生と変な生き物紀行シリーズは

サメが欲しかったですね……あと魚……

 

☆白黒原稿

主に短編から。描線がとても美しい。

この方の描く世界は

リアリティーにあふれているな、と

しみじみ感じ入りました。

 

あれほど少ない線で

手を伸ばしたら触れられそうな

確かにそこに「存在」している世界を描ける

希有な作家さんだと思っています。

 

絵と台詞がセットで初めて物語になる

まさにマンガという表現がぴったりなお方です。

坂田さんに関しては、台詞だけ原稿見せられても

お話が何がどうなってるかわからないだろう

と思っていましたが、特集本でもそのお話がありましたね。

 

☆ラヴリ肉筆回覧誌&萩尾望都へのファンレター

70年代後半の同人界にいたのなら

その名を知らないはずがない

伝説の同人サークル「ラヴリ」の

肉筆回覧誌に点目……

 

おお、これは少女マンガ歴史展で

大活躍しそうな資料ですね……

……望都さんへのファンレターなんて

え!?見ちゃっていいの!!??(といいつつガン見)

という私的内容にあふれておりましたが。

 

この方は本当に絵とお話が大好きなんだなv v

坂田さんの画力はもう初期から高いレベルにありますね。

もちろんその後のどんどん洗練されていきますけれど。

……ド・サトこと史生さんのお名前見ても泣かない……

 

☆オリジナルグッズ

ポストカードやクリアファイルは

なかなか入手できないので嬉しかったです。

Tシャツも素敵図柄になりそうな

絵ばかりですからね……空飛ぶおじさんだけにしましたけど。

 

展覧会終わったら通信販売もあるそうですよ!

さてはて坂田ワールドの変な生き物立体グッズとか出たら

破産する勢いで買いそう……

ぬいぐるみとかは自分で作れるようになるほうが

良さそうですね……

 

☆描き下ろし原画(販売用)

うーむ、直筆をこの値段でいいのだろうかという

安さ……そして量が多い……

 

ただ特集本の中に望都さんの原画のために

はがきを100枚送った!!というお話がありましたので

ファンの方なら欲しいと思うでしょう!と

わかっているのでしょうね。

 

追加の件といい、ファンサービス精神に

あふれた方なのだなv v

 

『ベル デアボリカ』でこれは!という

白黒イラストが1点ありましたが

当然売買契約済みでした。

次回争奪戦参加も無理ですしね……

絵も欲しいですけど、できることなら続きを読みたい……

 

☆☆☆

 

実家にまとめて置いてある

坂田さんの本を読み返したくなりました。

この方に関しては、短編が多いので

収録作品かぶるのは承知で見つけた本は必ず確保!!

の精神で臨んでおりますが

それでも読んでない作品まだまだあるのだろうな……

 

出版社の兼ね合いで難しいでしょうけど

全集企画とか起こらないかしら……

坂田さん存命のうちに……全部買いますから……

 

余談ですが、描いた物語で本を作るという楽しさに

あふれた展覧会でもあったと思います。

この方があの時代の少女マンガプロの世界に入らなかったとは

考えられないですが、入らなかったとしても

ずっと本を作り続けていたように思えます。

よし、読み返しましょうv v