『ツレ猫 マルルとハチ』

 

園田ゆりの作品、既刊6巻。

 

もはや古典枠に入るであろう

『ルドルフとイッパイアッテナ』状態で

始まる作品なのですが、ちゃんと

「保護猫」のお話に発展していくのが

とてもよかった~!!

 

以下、感想です。

 

 

 

マルルとハチの関係性を知ってる!

ルドルフとイッパイアッテナだ!!

としか表現しようがないくらい寄せてくれているのは、

あちらはあくまで《児童文学のスーパー猫》であって

こちらは人間の保護を必要とする《家畜猫》ですぞと

強調するためなんだろうね……

 

野良猫たちを餌付けしてしまっている

おばあさんの状況からして、これ崩壊した時が

怖すぎる……と構えてましたが

保護猫活動団体が周回している地域だったので

名前のある猫さんたちは基本助かります!!

 

マルルの元の飼い主家族

現代舞台で家出猫を放置する人々なので

ルドルフの飼い主家族より

悪化してるな……でも同じ名前つけちゃう

後者はいまだにダメだと思ってるよ!?

 

保護猫団体さんたちの対猫のあれこれ、

私は保護犬・団体のほうが身近ですけれど

いやはやお疲れ様です……となる。

肛門慣れしちゃうくだりはわかるぜ!!

 

《ねこさらいのやすお》の過去編は

単純に「かわいがる」だけだった

時代を抱えている層にはきついお話でした。

「ひどいことをしてたんだ」の重さよ。

でも彼も保護が必要な状態だったんだね。

 

マルル筆頭、人慣れしている猫たちが

保護猫カフェにめでたくデビューし

生粋の野良猫ハチはみなと離れてしまうという

状況も終わりを告げそうで?というくだりが

最新刊となります。続刊はしばらく先のようです。

 

休載のお知らせによれば、作者さんは

入院・療養が必要な状態とのことで(!)

じっくり休養していただきたいものです~。

続きはのんびり待つのであった。