『青のフラッグ』第51話

 

先日、やっと単行本7巻を入手しました。

描き下ろしおまけページがなかったのは残念。

毎回感想を書いているので

単行本は特に記事を作らないです。

 

最新話はこちらから。

以下、ネタばれです。

 

 

 

全く関係ない他人による

いじめのスタートかあ……

いじめじゃない、いじりだ、は通用しません。

 

ヨーキーくんたちや真澄ちゃん、

マミちゃんやケンスケくんたちが

同じクラスだったらなあ……と思ってしまいます。

後者のほうはそれはそれで地獄っぽいけど

あの人たちは当事者で、誠実さも備えているから……

最後のお守りが、希望になるとよい。

 

今回はアウティングだったので

特殊状況下ではありますが。

 

・スクールカースト下位が上位の告白を断ると

下位側が責められる、悪者にされる

以前の関係性を維持することを要求される

 

というなぜか第三者がしてくる行為は

ヘテロでもあるあるすぎてしんどいですね。

なぜ人は他人の恋愛というデリケートな

人間関係に、第三者が関係していいと思えるのか。

 

とはいえ高校生の年齢だと、まーそこまで考えないし

とりあえず周りに合わせるのも集団処世術なので

その頃の私がしていなかった、ということもないだろう。

黙っておくのが得策ではありますけれどね。

 

本来、恋愛感情を告白するという行為は

「互いの関係を変える」ために成されるものであり

「前と同じ」というわけにはいかないのですが

なんでそこを求めるのかねえ……ふう……

 

自分の気持ちを伝えてすっきりしたいだけ系告白に

私が否定的なこともあって、こういうとらえ方になります。

相手に感情ぶつけておいて、相手の感情置き去りにはできんのよ。

と、自身の黒歴史に集中砲火を浴びせるのであった←

 

高校生ならもう第二次性徴過ぎてる人がほとんどだし

「トーマはもう友達じゃねぇの?」は悪気はなくとも

相当無神経発言に思える。もうちょっと考えてくれ。

 

私はトーマくんの太一くんへの恋愛感情に

性愛・性的対象に見ている部分をあまり感じませんが

それは読者視点だから得られる情報であって

一般の「恋愛対象」は「性愛対象」であるのだから。

 

☆☆☆

 

別作品になりますが

よしながふみ『西洋骨董洋菓子店』冒頭にて。

 

高校時代、小野さんに橘さんが告白された時の対応

一番最後のとどめ発言については完全アウトでありますが

途中のあれこれのくだりは橘さんの言う通りだし

相手がヘテロセクシャルだとわかりきっているのに

すっきりしたかっただけの小野さんはこの件については正直

自業自得だ、とも思ってしまう。

 

土台が少年少女誌媒体で「性愛対象」「性的対象」について

踏み込むのは難しいのでしょうけれど

もうちょっと考えてほしい面ではあるんですよね。

私がアセクシャルだから、という事情もありますが。

 

ついでに脱線すると、過去の事件があった橘さんが

「キモイ」と思ってしまうことを私は否定したくはない。

だけどあんなこと言いたくはなかった、という思いも含めて。

橘さんは誘拐犯が女性なら女性嫌悪になってただろう、という認識なので。