『ジュラシック・ワールド』

 

新作公開の報を受けた頃は

へ~そうなんだ、くらいの認識でありましたが

映画館で予告編が流れた時に

ジョーズ(違う)がモササウルスに食べられる映像と

あの!テーマ音楽のピアノ旋律に

涙腺緩んでしまい、絶賛待機作品となりました。

 

公開日が多少早まり(他アジア圏とっくに公開ですが・汗)

休みの日で行きやすくなったこともあり

8月3日(水)東京・立川シネマシティにて

2回鑑賞してきました。

 

(パシリムに始まりレジェゴジで定着した

もはや伝説の極上爆音会参加でしたので

そちらの感想は次記事にて)

 

第1作で、幼い私に恐竜への憧れと

人間の悪趣味さ(物語・制作両面において)を

植え付けたジュラシック・パークシリーズ。

 

かつての私と同じように

あの恐竜たちを見上げた方々が

監督筆頭、制作陣に加わり作り上げられた今作。

 

ひとまず叫びたいことですが

我は人外スキーの自覚ありの皆さま!

今夏ジュラシック・パーク

フリーパスの準備は

万端でありますか!!??

……です。

 

旧作すきだった方々には

文句なしにおすすめです。

ハンカチを用意してくださいませ……!

以下、ネタバレを含みます。

 

記事を複数構成にしていますので

段階を踏んではいますが

まっさらな状態で見たいという方は

ここでページを閉じてくださいませ。

 

字幕版が問題の戸田さんということで

ある程度構えていましたが

聞き取れれば邪魔にならない程度かとは

思いました。一点を除いて。

 

性別明らかにされてる個体は

聞く限りではみんな「She」でしたので

兄弟」って訳すのやめて!!!

性別意識しておくと後で生きる場面もありますし

皆さま覚えておいてくださいね。

パークにいる恐竜はみんな「女の子」ですよ!!

 

※15.08.04修正。
鑑賞回数に応じて、随時ラプトルの見分け方加筆中。※

 

 

あらすじ

あえて説明する必要もないくらい

物語の筋はシンプルです。

 

かつて危険地帯となり閉鎖され

夢に終わった恐竜テーマパークがついに実現。

生み出された完全新種恐竜の暴走をきっかけに

テーマパークで暴れまわる恐竜たちから

主人公たちは逃げ切れるのか!?

 

そこに男女の恋愛、家族の愛情

いつの世も繰り返される人間の醜い営み

新たに強化された恐竜たちの関係性

などなど織り込まれている物語です。

 

「一度絶滅した、人の手によって

蘇った恐竜たちのテーマパーク」が

題材である以上、これまでも描かれてきた

人間の醜さ・愚かさは避けられないでしょう。

 

映像は見事ですし

楽しい場面もたくさんありますし

ハッピーエンドで終わりますが

気づいてしまう人々には

そのままでは終わらせられない物語。

鑑賞後の爽快感には個人差がありそうです。

 

ただかつての私のように

大昔に生きていた恐竜たちを知りたくなって

図鑑をめくったり、博物館に出かけたり

そういう子どもたちがたくさん出てくるのだろう

という作品でした。

 

パニック場面については一箇所ほど

これにいつまで付き合わなくてはならないのか

と思ってしまいましたが(汗)

ほぼテンポよく進むので

あまりパニック指数は高めではないかもしれません。

直接描写は少なめでした。

 

以下、エピソードを交えての

細部感想となります。

ネタバレ段階は徐々に上がりますので

ご注意ください。

 

まずは人間の物語。

 

☆☆☆

 

男女の恋愛

正直、蛇足ではあるかなと思いました。

一応以前恋人だったようではありましたが。

ケンカップルなので嫌ではないですけれど。

 

男性主人公・オーウェンには

真の信頼関係を築きあげた

ラプトルヒロインがいますし(詳細は後述)。

女性主人公・クレアは

甥たちを守るために

「戦場」に飛び出すのをきっかけに

人間らしさを身につけ、成長を遂げます。

 

それで十分なのにな……と思ってしまいました。

面白かったのはまだパニック状態の中

口づけしあったのを甥たちに目撃されて

同僚だと紹介するところくらいかと。

 

家族の愛情

クレアについては上で述べたので

甥たちことザック・グレイ兄弟について。

高校生と小学生くらいですかね。

キャラ認識・お兄ちゃんと弟くん。

ちなみに私が二回鑑賞で

名前を覚えた人間キャラは

オーウェン・クレアのみで

他キャラはパンフレットを見ています。

おかしいな、ラプトルは一回で覚えたのに()

 

弟のグレイは恐竜大好きっ子です。

彼のパークの中での動きは

やばい!画面の中に自分がいる!!と思うこと

動物園・水族館・博物館好きなら間違いなし。

 

中盤守られ状態になっている、いい子ですが

最終決戦、彼の言葉をきっかけに

夢の場面が実現します。なんだあの反則技(笑)

 

兄ザックは、ガールハントに興味津々のお年頃。

弟の面倒をまじめに見る気はなさそうです。

ぶっちゃけ彼の行動をきっかけに

危険地帯にどんどん侵入しているので

そこは反抗期とはいえ大人に従え!!

ではあるのですが。

 

機転が利くのと手先が器用なのとで

窮地にどんどん対応・成長します。

あれはお姉ちゃんにはまだ難しいかもね。

次は人の醜さに関連した恐竜の物語。

 

☆☆☆

 

・蘇った恐竜たち ~表の物語・アトラクション~

動物園や水族館が好きで

そこにいる生き物たちのことを知り

一度は誰もが考えることだと思います。

この生き物たちはこの生き方で

本当にいいのだろうか。

 

この問いへの回答は

各々見つけていくのでしょうから

あまりこの記事では踏み込みませんが。

 

『ジュラシック・パーク』シリーズに出てくるのは

「一度絶滅した生き物」

かつ「様々な遺伝子調整」をされた恐竜たち。

 

ワールドの施設は

実際に、ああいう展示あるなあ!!と

うなずく内容ばかりですし。

こんな場所が本当にあったら

私も行きたい!と思わせる夢の作りです。

 

恐竜たちもごはんがもらえて

人間みんなが楽しんでいる

平和な理想郷に思えます。

でもそれだけではないのは

例え新種恐竜の暴走がなくとも

表に出てきたとは思いますが。

 

蘇った恐竜たち ~裏の物語・生体兵器~

その賢さや性質を軍事利用されてきた

生き物たちはたくさんいます。

馬しかり。犬しかり。鳥しかり。

軍人の目には、今作の恐竜たちも

その用途にふさわしく映っているようです。

 

物語に出てくるホスキンスは断言します。

(私のキャラ認識・腹の出たおっさん)

絶滅した生き物に生存権はない

従わない個体は殺せばいい

人間の兵士の代わりになる殺戮兵器

……ねー、この人殺してもいい??となりますが

ご安心ください。死にますから(爆)

 

いつかこの要素は避けて通れなかったろうとはいえ

生体兵器としての活用とその危うさも

きちんと描かれていて良かったです。

 

さて次からが私にとっての本題。

キャラ萌えの話に移ります。

以下、恐竜を女の子呼びで

ひたすら愛を叫ぶ恐ろしい展開であります。

愛に伴い絶賛ネタバレです。

 

 

☆☆☆

 

 

念のため、長い前置き。

第1作、もはや伝説のラプトル三匹娘の

印象は強烈でありました。

 

もちろんパニック映画ですし

初見の私は、あの姉弟の弟くんより幼く

ものすごく怖かったのですが。

 

ラプトルに限らずあのパークの

恐竜の女の子たち、かわいいんですよね。

・鳴き声のすばらしさとか

・ゆらゆら揺れるしっぽとか

・無神経な鼻水とか

・襲う前の首かしげとか

・獲物を見つけて輝く瞳とか

 

例をあげたらキリがないので止めますが

連日の猛暑で頭をやられてはおりませんっ!

いや、目の前に来られたら怖くてそれどころじゃ

ないのでしょうけれど(汗)

基本認識は「かわいい」なのです。

 

そのかわいい彼女たちに

今作では人間との「信頼」関係性が

加わりましたっっ!!

 

なんという大事件。

ラピュタは実在したのだよ!

かつての少女よ……!!

 

では各キャラ紹介。

本当に最後までネタバレですからね!!

 

☆☆☆

 

・ヴェロキラプトル四姉妹

なんと今作では名前がついております……!

「ブルー」「チャーリー」「デルタ」「エコー」の

名前がつけられた四姉妹。実は外見も違います。

 

オーウェンと信頼関係を構築し

新種恐竜を倒す「兵器」として

戦場に出ていった、はずが。

 

新種恐竜にラプトル遺伝子がブレンドされていたため

コミュニケーション可能。信頼構築。

彼女を新しいリーダーに迎え

人間に反旗を翻します。

 

やっぱりそうだよね!

『ジュラシック・パーク』シリーズの

ヴェロキラプトルだもんね!!

見分け方を交えての感想にまいります。

 

・「ブルー」

出番も多く、おそらく観客が

一番最初に覚えられる個体です。

名前通り、体にブルーのラインが入っています。

(遺伝子操作で模様を入れているのでしょうか?)

多分長女、ラプトルリーダー。

 

ちょっと待って!

危機を共に乗り越えた男女が

恋仲になるなら、オーウェンは

ブルーと結婚するんじゃないのか!?

と驚くくらいのキーラプトルであります。

 

一度は新種恐竜に従うものの

(今まで過ごした時間から)

オーウェンとの信頼を取り戻し

どちらに味方するのか、選択を迫られ

(逃げてと合図してから)

新種に立ち向かうという……

真打ヒロインいたじゃないか、ここに!!事件。

 

四姉妹唯一の生存ラプトル。

去って行く前のオーウェンへのあいさつと

駆けていく後ろ姿が、すごく印象に残りました。

彼女はずっとあの場所で生きていくのかな。

・「チャーリー」

背中に縞模様がある個体なので

二番目に見つけやすい子です。

 

おそらくは一番最初に退場した個体……かと。

新種に下ったあとすぐに、オーウェンの存在を再認識した(末っ子故に)

ブルー反旗の萌芽の下地になった子ではあるのですが。

※三回鑑賞後、最初に退場したのは

「エコー」に思えてきましたが、自信がないです(汗)

※やはりチャーリーで正解のようでした。

 

名前のせいか、チャーリーズエンジェル??と

一瞬思ってしまいました。

 

「デルタ」「エコー」

鑑賞二回では判別することができませんでした、ごめんね!

残りのラプトルは茶色っぽい子と緑っぽい子となっています。

どこかにこぶがあるとかで見分けられるだろうか……(汗)

※三回鑑賞後、デルタが緑色、エコーが茶色とわかりました。

あと調べたところ、エコーにはほほに傷があるらしい、です。

 

エピソードの見分け方法としては。

腹の出たおっさんが「He」と呼びかけて

べたべた触ろうとするのを

オーウェンの同僚・飼育員の方が「Sheだ」と説明し

嫌がっている場面が「デルタ」にはありまして。

 

「Boy」呼びで止めようとする腹の出たおっさんを

容赦なくばっくんこしたのが「エコー」だと思うよ!?

……という見分け方です(エピソードの振り分け的に)。

腕ばっくんしたあと、遺伝子入りの容器をしっぽで

大量破壊したのが素敵な場面だと思いました。

※こちら緑色の「デルタ」でございました。

「Girl」だって教えられてるのに「Boy」呼びする

バカに従う猛獣はそりゃあいませんよね!!

とすると「チャーリー」のエピソードが

足りないのかもしれない。

……ごめん、名前は逆かもしれない(滝汗)

 

片方は新種ちゃんがぶによる打撲骨折

片方は新種ちゃんぶっとばしによる屋台の丸焼き

にて退場しました。書いてて切ない……

 

・ラプトル四姉妹おまけ

今回のラプトル四姉妹とオーウェンの関係は

もちろん「信頼」もありますが。

・飼育員が大好きで同族を怖がるシロクマ

・同じように育ったリクガメに求愛する孔雀

など、ある意味では悲劇とも言える

ちょっと特殊な動物の関係性を思い出しました。

特に「ブルー」がですね。

 

特殊環境下の話が新種恐竜の場面で出るのですが

姉妹で育っているとはいえラプトルたちも

他恐竜に比べると、特殊環境生育個体なので

生殖本能が同族に向くとも限らないのでは

と、ふと思いました。

 

わりと創作意欲そそられる子たちなので

お絵かき練習しようと思います。

恐竜外見で!!!

(案の定検索かけたら擬人化出てきて、私は泣きたい)

 

・新種恐竜こと「インドミナス・レックス」

キャラ認識は新種ちゃん、「She」です。

他恐竜も、遺伝子調整はされているのですが

彼女は完全新作、遺伝子混合新種恐竜です。

オープニングにて姉妹で生まれましたが

片方食われてしまったようですね。

(パンフレットが「兄弟」表記で許せん……)

 

今までで一番でかい。逃亡偽装できるくらい賢い。

イカの遺伝子の結果、擬態能力がある(混ぜるな)

カエルの遺伝子の結果、赤外線遮断能力がある(カエル続くの)

ラプトルの遺伝子の結果、新リーダーにおさまる(もはや点目)

などといった、盛りだくさんな個体であります。

 

防護壁の中にたった一匹、餌は肉の塊クレーン釣り

外界を全く知らないという特殊個体のため

つまりパニック状態に陥り、あらゆるものに襲いかかるという

怖いけれど、とても悲しい恐竜さんでした。

あれを兵器利用したがるとか、おのれ人間……!ですよね。

 

・ティラノサウルス

派手な立ち回りは新種ちゃん担当だったせいか

なつかしのめえええ(!)を食べる場面以降

檻の中で待機していた、第一作目の真打ち。

 

弟くんの発言を受け、クレアが檻をあけさせ

光で誘導し、新種ちゃんと対峙させます。

まさかの「Let them Fight」きたよ……!!

いつラプトルと仲良しになったのかは謎。

締めの咆哮も彼の方でした。ちょっと低音になったかな?

 

・モササウルス

予告編でジョーズを食べたり

プテラノドンを食べたり

わりと派手に動き回っていた

ガイドのお姉さんいわく「シャイガール」。

 

なんと新種ちゃんに引導渡したの彼女です。

今作の「おまえ、一体どこにいたんだよ!?」恐竜。

 

・プテラノドン

今回酷い役割り当てられちゃったね、と思いました。

海に落ちてからもお姉さんを執拗に襲ってる場面は

いつまで続くんだろう、これ……

と、長さを感じてしまったくらいです。

お姉さんごとモササウルスが食べてくれましたが……

 

キッズコーナーで子ども乗せてるトリケラトプス

群れで駆けていくカリミムス

新種ちゃんとバトルするアンキロサウルス

噛み殺されて静かに息を引き取るアパトサウルス

ホログラムで懐かし登場ディロフォサウルス

他にも盛りだくさんでありました。

 

☆☆☆

 

キャラ語りをしたらまとまりがなくなってしまいました(汗)

これはいる展開かな?とかカメラワークが甘いかな?とか

恐竜場面での音楽の迫力がもうちょっと欲しいとか

(調べたら『猿の惑星:新世紀』の方でした、人間はよかったね)

細かい点は気になりましたが、夏通うのに

ふさわしい映画だと思います。

ひとまず恐竜の絵を練習するのですv v