『映像研には手を出すな!』

 

大童澄瞳の作品、既刊9巻。

 

画面が完全に《アニメーターさんが描いた

マンガ》なので濃淡はちと見辛いですが

フルカラーなら楽しいのでしょう←

 

はまりそうだけど、おそらく新人さんだし

(物語の舵取りが心配という点で)様子見するか……

と思っているうちに、ご本人が地に足の着いた作家と

判明したパターンですね。安心して読んだ。

 

以下、感想です。

 

 

 

仕事と商売と自由の話とを

初期からずっと練ってはいるのですが

つまり《アニメーションを作る》とは

一体どういうことなのか?、という問いに対し

思想・文学・歴史等々にて全力でぶち当たる

大変「政治的な」作品です。創作賛歌じゃ!!

 

アニメ版はこれから見る予定ですが

序盤しか作ってなかった覚えがあるし

脱臭というか分岐して、今後は作るしか

ないんだろうな~。あそこのスタジオの

演出は大好きですけどねん。

 

作者さん、宮崎駿の創作ノートとか

お好きでしょうな…こちゃこちゃした

描きこみがものすごく似ている……

と読み進めていくと、ばっちり登場する

『未来少年コナン』でした。あれはすごいんだ!!

 

日常からすっと創作空間に移行する感覚

ずいぶん遠ざかってしまったな~という己は

作中のかつての子どもや評論家やクリエイター側

なんですね、という刃を向けながら読むのです。

 

読み始めてから、これもしや

20巻いかずに完結する?と思ったのですが

まあのんびり楽しもうと思います~。

 

箸休め回だと、金森さんが

モデルになる話が好き~!

化粧映えするタイプだと思うのです。

 

ふつーにべっぴん三人組の話だと

私は読んでいたので

世間のほもさぴえんす美醜判断が

よくわからん……