『花の詩女 ゴティックメード』

 

茨城県にもついにやってきました!

水戸は来週で終わりますが

土浦でもやるようですね。

 

生まれた時からすりこまれ

大好きな、永野護、FSS……!

連載が止まったことを時に恨み嘆きながらも

上映が決まりとてもわくわくしていました。

見た感想をつらつらと。

 

物語の構成を考慮して

こちらも二段構成にはしてありますが。

最初からネタバレ全開!です!!

ご承知の方のみお進みくださいませ。

 

 

 

☆物語

シンプルな構成で、まさに王道。

わざわざここで書く必要もないです。

 

異なる世界に生きる者同士が

出会い、反発し、衝突し、共感し、近づきながらも

絶対に越えられない”何か”を痛感し

そして自分の道を歩んでいく……

 

共に歩んだ一瞬と別れ

時に思い出すことがあっても

ひたすら未来へと。

 

紀元前数千年の昔から

なぜ人々は王道の物語を

語り続けてきたのか……

ということがとても伝わる物語でした。

 

 

☆人物

筋が王道だと人物の前提基盤が共有されているので

その中での細かい描写がとても豊かになります。

と難しいことを書いてみましたが……

 

キャラがとっても魅力的なんです!

いちいちかわいい人たちなんだよ、このやろう!!(何に?)

いったい何度劇場内の暗闇の中で

他人には見せられない怪しい笑みを浮かべたことか……!

特にやばいのが。

 

トリハロン殿下(声・佐々木望)!!

ヒロインのベリンは簡単に言うと「巫女さん」なので

人としての生を生きてはいない。

彼女の語る言葉は、違う人が語るように

違う時間からやってくるように響いてきます。

もちろん彼女自身の言葉もあるのですが

トリハロンとの最初の喧嘩の場面は

飲み物噴きだすかと思いました。

川村さん、ノリノリでしたわ……

あくまでも”詩女ベリン”なのです。

 

一方ヒーローのトリハロン。

大帝国の第三皇子、戦場で兵器を操る者。

巫女であるベリンに対し

とても人間的な存在に描かれています。

 

兵器や武力としての自分たちの立場を

率直にベリンにぶつけるくだりは

とても直情的で若いなと思いましたし。

庶民に力を見せつける場面など

まさか、画面に映ったあの大岩を割る……

いや、絶対やる!!と突っ込んでいたら

本当にやるし……

 

いちいち言動が若い。

そして表情がころころ変わる。

つまりかわいい。

私はかわいい男の子が大好き(爆)

声が佐々木望なので愛に拍車がかかる……!!

 

人外の女性と人間の男性という

好きな関係をとても堪能しました……

それも一方は巫女、一方はいずれ皇帝となる皇子という

「二人の道は二度と交わらないであろう……

それでもその一瞬は永遠となる」

という私の大好物、永遠の関係性!!

 

二人の最後の別れの場面。

ベリンは記念の品、それも由緒正しき品を渡すが

トリハロンは受けとるのみ。

なぜなら彼は皇子、いずれ皇帝となる者だから。

彼の手自ら品を渡すからには

何かを約束することとなるのです。

とても美しい……すばらしい時間でした。

 

 

☆アニメーションの動き

『ユリイカ』を先に読んではいましたが。

うわぁ、本当に無茶苦茶なことやってる……と

最初の数分で笑いそうになってしまいました。

もちろん嬉し笑いです。

 

服の動き

足の運び方

大地を渡る風

とてもていねいに描かれていて

実写映画とも違う

舞台劇を見ているように感じました。

 

現実をそれらしく見せるためには

現実を写し取るだけではダメで。

実写でもアニメーションでも

それ「らしく」見せる技法が数多く

発見され継承されてきたのですが。

 

とても懐かしい、黎明期の

アニメーションを見ているような

動きを楽しむことができました。

嬉しいなぁ……でも時間がかかりますね。

 

 

☆機械・兵器の音

動きも大変すばらしかったのですが

特筆すべきは機械音ですね……

たぶん車やバイク、飛行機が好きで

現物を見て触れて、音、つまり空気の振動を

楽しむような方々にとって。

もうここが家なら踊り出しそうなくらい

素敵な音にあふれています。

効果音だけのサントラってないの?

ソフト特典??

 

GTMの音にとってもわくわくいたしました。

特にトリハロンの乗るGTMカイゼリン。

始動音から全開音にすっとばすロボットが多い中で

慣らし音をこれだけ丁寧に響かせてくれるなんて!

 

いや、正直ここだけのPVでも

私はすごく感動したと思います。

サーキットでピット内のバイク音を楽しんでるような

人にはものすごく……ものすごく嬉しかったんですよ!!

慣らし音について語り出したら

恐ろしい文量になるのでひとます切ろう(汗)

 

私はもっとロボットアニメ作品に

ロボットの音にこだわってほしかったんだ!

という言葉がはっきりと浮かんで

もう音にこだわりはじめたら前には戻れないね……

という嬉しい哀しさを感じました。

 

 

☆その他

声優さんはとても豪華なので

落ち着いて絵と物語と音に集中できますね……

FSSにも出しちゃえ!という方々がたくさん、です。

 

個人的に随所にスター・トレックを感じる部分が

ありました。遮蔽装置やワープ場面など。

なんせピカード艦長の声の方が出演しているくらいですし(笑)

 

出てくる食べ物がおいしそう。

出てくる動物たちがとてもかわいい。

人を殺めるためのものなのに

兵器はなぜ美しいのだろう。

きっと大昔から人々が尋ねてきた問い。

尋ねるだけでなく自分の答えを

歩まなければならない問い。

 

 

☆そしてFSSへ

単行本等で確認してから

きちんとした文章を追加したいと思います。

とりあえずのメモがずっと下にありますので

御覧になりたい方だけどうぞ。

ネタバレ全開のさらに上なので

謎メモ状態にしてあります(汗)

 

・あれ、破裂の人形?と思ったら破裂の人形でした

・システム・カリギュラはいつから干渉してきたのか

・エンドロール後の主題歌場面は楽しい

・ユリイカのインタビューで置いていかれると

表現していたの何だったんだ?わくわくしたぞい

・フィルモア帝国、そしてハスハント共和国

・ドラゴンと契約した地?

・登場するファティマは町、エスト

・登場する騎士はクリス……ジークボウ?

・そこで切るか、永野護……!!

おわり。