『Heaven? ご苦楽レストラン』

 

佐々木倫子の作品、全6巻。

 

このたび実写ドラマ化いたしまして

大変めでたいですね――!!配役が神がかっている!

ドラマもすごく楽しませていただいていますし

(こちらについては完結後、別記事書きます)

この機会に原作を手に取る方が増えてくれたら嬉しいです。

 

オーナーは私の理想と反面教師を併せ持った

稀有な女性キャラクターなので

彼女の生き方を見習って・見習わずに

日々すごしていきたいと思っております。

(すでに家族にはそっくりだと言われる、あそこまでではないぞ?)

 

印象に残っているエピソードの羅列となります。

順番はばらばらです、多分。あと追記もする。

以下、ネタバレです。

 

 

 

・「受験票なし!受験票なし!!」

伊賀くんの受験と就職の切ない思い出。

母とオーナーがそっくりという理不尽さよ。

KGBかな?という謎の男性のくだりが好きでした。

 

佐々木倫子作のコメディーである!という

前提で色々とごまかされておりますが

まじめなお話にしたら伊賀くんのおうちは

ちょっと……ではありますね。

 

 

・「私は作家。ミステリの女王なの」

オーナーの正体がついに明らかになる

重要回。こんなトリックでいいのだろうか……

河合くんの理想の死に方は素敵だと思います。

保険金殺人のくだりはしゃれにならないので

河合くん!注意してくださいね。

 

 

・「助けてマキロン」

かえるの恩返しのお話。

かえるがかわいくてさすが佐々木さん。

この台詞とまわりの皆さまの

するどいつっこみが素敵。

 

 

・「きゅうりはお嫌いでしたか?」

自由と制限についてしっかりと

仕上げてきた小澤シェフメインのお話。

シェフ回は自然薯とイワナも好きでした。

 

 

・「楽しい夜をありがとう」

売れっ子俳優と往年の大女優への

温度差に対してちょっと笑ってしまうものの

こんな出会いがあったらいいなと思わせてしまう

上質な作品でした。あの映画見てみたいですよね。

 

 

・「鶴が機を織っているところを見てしまった」

日々拘束されているが、オフの日に

髪を切りネイルをし好きなだけ服を買い

なじみの店でたくさん食べてたくさん飲む。

 

彼女の私の理想の女性のひとりです。

売れっ子マンガ家さんなんだろうなとも

思ってしまうのですよね。

 

 

・「どんなに苦しくとも強盗にはなるまい」

コメディーだからこそ光る

レストラン専門のどろぼうさんたちのお話です。

入ったお店が悪かった……気の毒に。

 

 

・「あなたが立派なサービスマンになったかどうか見にきたのよ」

冒頭の謎の紳士の正体が明らかとなる

最終回……!!ずっと変な服を着ていたオーナーが

この回はしっかりと決めているところも素敵です。

 

 

……なんだか台詞の羅列になってしまいましたが

パンチのある台詞ばかりなのですよね。

 

レストランを舞台に様々な物語が展開されましたが

軸となっているのは「距離感」なのだと思います。

私は伊賀くんのようなサービスマンさんのいる

お店に通ってみたいですね。