『はみだしっ子』PART4

 

愛蔵版を買いました!

タイトルが入っていてうれしいv v

これからは小さな文字とにらめっこせずに

記事が書けますね~。

文庫は印刷がきれいなのですけど。

 

今回の主役はサーニンです。

版画調の扉絵がすっごく素敵!

 

PART4「雪だるまに雪はふる」

以下、感想です。

 

※19.07.05に加筆・修正※

 

 

 

サーニン主役の話はどれも大好き。

 

サーニンにとって自分を愛してくれる人は

家族にいなかったけれど

まわりにはいつだって鳥さんがいたし

地下室から出してくれたアンジーと出会えたから。

彼は自ら愛することを疑ったりしない。

 

愛する何かを守るために飛び出していく。

物言えぬ存在に手をさしのべる。

その手の力を、サーニンは知っているから。

 

一番最初に自分を捨てた母親の影を追い払ったことで

四人組の中では最もサーニンが

自己の存在にゆらぎを感じないでいられるように思えます。

 

この物語に出てくる二組の家族……謎が多いです(汗)

まずサーニンの家。

なぜ祖父と孫、それも女孫が同居してるんだ??

父親が怖すぎて、この夫婦はどうやって出会ったんだろ~とか

すっごく不思議。おばさんも強烈な人だったし。

失語症になった甥を地下室にとじこめますか、普通……

 

エヴァの家は名家なんだろうか?

息子を生むよう言われてたけど……とかかな??

わがまま息子ならまだわかるんだが……

母親を召し使い扱いする女の子なので

初めて読んだときは、うへぇ~と思いました。

見た目はなかなか美少女ですよ。

 

☆☆

 

ありとあらゆる物語に出てくる中で、

たばこの似合う少年No.1であろうアンジー(笑)

彼が初めてたばこを吸ったのはこの回だったりします。

次に発表される番外編では

みんな酒を飲むようになってますね~。

 

番外編は三つくらいの話をまとめたいので

一つ飛ばしてPART5にいきます。

ついにグレアム主役です。物語全体で見ると

最初のやまにあたるのではないかと思います。