今月号のダ・ヴィンチ掲載インタビューを読んでの
感想となります。
来月号から新連載。
『ケサランパサラン』が始まるそうです!!
うちの父母がケサランパサラン世代ですね。
私はぬ~べ~世代だが(笑)
以下、ネタバレです。
※19.06.14、加筆・修正※
終わった直後は、ほのぼの最終回に満足v v
え~!?という反応もわかりますし
もう少し続きを読みたかったな~とも思うけど。
あらためて読むと
やっぱりここで終わってよかったね!と思うのです。
ローラについても、これ以上過去をあさる必要はないのでは?
一から十まで描写しないといけない類のものなのでしょうか??
きっちり決着をつけて完結するタイプの物語が好きな人は
山岸作品以外をおすすめしたいですね。
山岸作品の一番最後のページが大好き。
そこでページが終わっても、物語は永遠に続いていく……
その空間が素敵なのです。
王子や入鹿くんの最後のページもすご~く悲しくなったけど
すばらしい絵なのですよね。
(怖い短編だと、いっそ完結させてくれ~!と思うけど・笑)
クネちゃんたちは自分の未来を見つけるし
爵の前にまたニンフディアのみんなは帰ってくるし
壱与ちゃんとシビはおくりびと夫妻になる
でいいんじゃないのかなぁ……
第3部はあるかもしれない……ということで
山岸さんに見えた物語が
白い紙にあの美しい線で描かれる日を
気長に待てばいいんじゃないでしょうか?
☆☆☆
初めて読んだ山岸凉子作品は『日出処の天子』。
あれは10歳の時でしたね。何度も何度も眺めていました。
長編/短編/発表時期問わずたくさん読んできました。
いわゆる24年組(萩尾望都、竹宮恵子、大島弓子、山岸凉子の四名)では
一番好きな作家さんですv v
『舞姫 テレプシコーラ』は山岸さんらしい
でも70・80年代とは違う魅力を持った作品だと思うのですよね。
インタビューは割と普通の内容だったと思うのですが
(最終巻収録の森下洋子さんとの対談のほうがおもしろかった!)
扉が開かない世界というのは、なるほどな~と思いました。
でも山岸さんの作品に救いがない
というように否定的に思ったことあんまりないな……
どちらかというと、現実をこれほど感情を排して描写できるなんて
すごい!!と感嘆していたほうです。
現実にはもっと残酷なことがごろごろしているし
救いありきの話に飽きていた頃に出会った作家さんなのでね。
10歳って私にとっての転換期だったのですよね。
リアルタイムのもの、与えられるものを読むんじゃなくて
本棚の底とか押し入れの中とか屋根裏部屋とかに
こっそりとしまってある作品を自分から探すようになったから。
三原順や佐藤史生を読んだのもその頃。
おかげで道を誤ったんだろうな(笑)
ま、幸せだからいいんだけど!!
最後に。
『鬼』と『白眼子』はおすすめですよ!!