『釣りキチ三平』第56巻

 

他作品の主人公こと

野いちご落しの三四郎が

登場する短編連作を含めた読切集。

 

とはいえ我らが三平くんが

主役を務めている世界線なので

《この子のまえじゃカタなし》なのだ。

 

以下、感想です。

 

 

 

★読切「阿仁の三四郎」

何回も描かれる三四郎ですが

『釣りキチ三平』版では

子連れ狼状態になっておりますね。

 

なぜか三平くんたちの土地まで

ヒグマが流れ着いたという設定で

最初の犠牲者=密猟者とはいえ

なかなかえぐい……正しく因果応報ですけれど。

 

三平くんのアイディアにて

人食い熊をしとめ、幕を引くのです。

 

 

★読切「ドジョッコ フナッコの巻」

三平くんが正治くんと

フナ釣りに出かける話。

劇的なドラマが起きない

隣村の釣り友だちが嬉しい!

 

なぜメスばかり釣れるのか?

メスのフナをオスのドジョウと

一緒にしたら卵が見つかった?という

謎を物語に織り込み、ギンブナの

特殊な繁殖方法を紹介するのお見事です。