アメリカ滞在中の魚紳さんより
新しいロッドと手紙がやってきた後
三平くんが「通信講座」で
フライフィッシングを学ぶのですが。
欠けたページを通りすがりの
名人フライマンに教わったところ
帰国した魚紳さんとトラブルとなり
下記のやりとりをする問題回。
魚紳「やれやれ オレもとんだ
三枚目だぜ‥‥!!」
「とおい アメリカから
胸をときめかせて
かけつけてみれば」
「恋人は すでに他人の
ものか‥‥」
三平「恋人は すでに他人の
もの‥‥ ‥‥!?」
「な なんの こっちゃ
魚紳さん」
読者みんながどういうことだよ!?
となってるよ()
以下、感想です。
★第15章「ニンフの誘惑」
ニンフとは水生昆虫の
幼虫を指しております。
それらに見立てたフライで
ゴールデントラウトに挑戦するお話。
皆既日食カラーで見たい!
釣り講座の実戦でお話が
終わってしまうのではなく
珍魚に挑む、という構成が憎いですね。
通りすがりのゲストかと思いきや
フライマンこと風来さんは魚紳さんの
後輩で、三平くんとは兄弟弟子の
関係になるという着地もお見事。
★第16章「落鮎のコロガシ釣り」
読切の脱獄囚と交流するお話を
膨らませたバージョン。
孫のために体を張る、釣り竿を悪用し
犯罪者・裏切者になる覚悟も示す
一平じいちゃん……
作者理想の祖父なんですよね。