『釣りキチ三平』第51巻~54巻

 

アメリカ滞在中の魚紳さんより

新しいロッドと手紙がやってきた後

三平くんが「通信講座」で

フライフィッシングを学ぶのですが。

 

欠けたページを通りすがりの

名人フライマンに教わったところ

帰国した魚紳さんとトラブルとなり

下記のやりとりをする問題回。

 

魚紳「やれやれ オレもとんだ

 三枚目だぜ‥‥!!」

 「とおい アメリカから

 胸をときめかせて

 かけつけてみれば」

 「恋人は すでに他人の

 ものか‥‥」

三平「恋人は すでに他人の

 もの‥‥ ‥‥!?」

 「な なんの こっちゃ

 魚紳さん」

 

読者みんながどういうことだよ!?

となってるよ()

 

以下、感想です。

 

 

 

★第15章「ニンフの誘惑」

ニンフとは水生昆虫の

幼虫を指しております。

それらに見立てたフライで

ゴールデントラウトに挑戦するお話。

皆既日食カラーで見たい!

 

釣り講座の実戦でお話が

終わってしまうのではなく

珍魚に挑む、という構成が憎いですね。

 

通りすがりのゲストかと思いきや

フライマンこと風来さんは魚紳さんの

後輩で、三平くんとは兄弟弟子の

関係になるという着地もお見事。

 

 

★第16章「落鮎のコロガシ釣り」

読切の脱獄囚と交流するお話を

膨らませたバージョン。

 

孫のために体を張る、釣り竿を悪用し

犯罪者・裏切者になる覚悟も示す

一平じいちゃん……

作者理想の祖父なんですよね。