テレビがカギとなっている作品が
揃った読切集。
以下、感想です。
★読切「ライギョVSミサゴの巻」
ミサゴの番組撮影に来たテレビクルーに
三平くんが協力するお話。
獲物であるライギョとの戦いについて
「王者」の形容詞を用いたり
ライギョの動きの撮影に釣り人として登場したり
大活躍の少年なのでした。
★読切「お里鮒伝説の巻」
戦国時代の悲恋にまつわる
片目鮒のお話。
片目になる原因は
池の水ではないかとの
仮説を立てる三平くんと
「気泡病」を教えてくれる
理学博士の手紙で終わるのです。
★読切「フィッシングかあちゃんの巻」
テレビ番組に出演するほど有名な
女性釣り師と三平くんが交流するお話。
かあちゃんは見事な腕前で盛り上がる。
節足動物や無脊椎動物を
苦手とする女性が多いのは
私も後天的なものだと思ってるけど
「男性の気を引くため」説は違うだろうなあ。
なぜなら男も実は足が多い・ない動物を
嫌っていることが多いので(爆)
矢口高雄はこの時代の作家としては
女性の人権・主体に配慮できているほうですけれど
男性は女性の気を引こうとはしないのかね?とか
そのへんは男性性に甘いんですよねえ。