『釣りキチ三平』第49巻

 

表紙の犬が最高にかわいくて

悲しい読切連作です。

 

以下、感想です。

 

 

 

★読切「釣犬ハチ公の巻」

犬を連れた盲目の少年と

三平くんが釣りで友情を育むお話。

 

少年と犬の組み合わせにて

よみがえるトラウマ……!ですが

死亡退場ではありません、

釣犬ハチもルアーを外そうとした際

片目を失明するだけです()

 

釣りの補佐役を仕込まれたハチは

ずっと優秀でいじらしいわんこなのですが

育夫くんがちょいちょい短気を見せているので

釣り道具(凶器になるよ!)の事故は

いずれ起きたとは思いますけれどね……

 

育夫くんのお父さんが

障害と社会について語るお話があるのですが

現実はまだまだ発展途上で

その理想には達していないよ……と引用するのです。

 

「近年 世のなかが

民主主義の時代へとうつり

基本的人権がさけばれ‥‥」

「そうしたからだの

不自由な人たちを

気のどくにこそ思え

世のなかの厄介者

あつかいにする人間など

ひとりもおりますまい‥‥」

「しかし それでも この

世のなかは 五体健康な人間中心に

できており」

「道路も 駅の階段も

安心して あるけるまでには

いたっていません」