ページ数は釣りの話が多いとはいえ
恋愛面が印象に残る読切集。
以下、感想です。
★読切「黄金の鯉の巻」
黄金の鯉を求めて旅する仏師に
三平くんたちが協力するお話。
砂金を餌とする黄金の鯉という
奇抜な存在に対し、奥州藤原氏の
存在を結び付けて「リアル」にするのが
フィクションの良きところですね~。
★読切「結婚披露宴招待状の巻」
当日の挨拶含め結婚披露宴に
三平くんが招待されるお話。
川で釣りをしている時に見かけた
トランペット吹きのお兄さんと
バイオリン弾きのお姉さんが
結婚するのだ、という謎解きが軽快です。
作者さんが定期的に描きたくなる
恋愛ものの波が三平くんたちにも
やってくるのですね~。
★読切「少年の夏」
みなみらんぼう『少年の夏』を
題材とした作品。青春…!
映画『宇宙戦艦ヤマト』を見に行くと
約束したユリッペと三平くんが
雨に降られて……のあたりの
空気感があまずっぺえんだ。