全体的に明るいテンポで
進む読切集。
以下、感想です。
★読切「竜神滝の竜の巻」
角のある竜魚なる謎の存在に
三平くんが挑戦するお話。
自らを襲った鳥の足を体につけたまま
水辺による鳥のみを襲うようになった
イワナがその正体ではありますが
作者曰く、体に鳥の骨をたてた魚は実際にかかるそう。
ルアーに鳥の羽をくっつけて
お手製水鳥ルアーをさっと作るのが
三平くんらしさ全開ですね。
★読切「炭焼き小屋の名人の巻」
よそからきた学生たちが
三平くんと炭焼き小屋を訪ねるお話。
ヤマメ釣りの話はあっさりと終わり
白炭作り見学に移るのでした。
一時的な石油ショックの頃ですが
石油が尽きた未来に思いをはせ
手で何かを作れることの強さを
織り込むのは、作劇が見事です。
★読切「月ノ輪熊狂騒曲」
シメジ狩りに来た矢口プロメンバーが
熊に遭遇するお話。
フィクション交えたスタッフ紹介の
コマにベテランの技が光りますね~。
マネージャーの正体は誰かという
オチも見事なのです。