『釣りキチ三平』第44巻

 

全体的に明るいテンポで

進む読切集。

 

以下、感想です。

 

 

 

★読切「竜神滝の竜の巻」

角のある竜魚なる謎の存在に

三平くんが挑戦するお話。

 

自らを襲った鳥の足を体につけたまま

水辺による鳥のみを襲うようになった

イワナがその正体ではありますが

作者曰く、体に鳥の骨をたてた魚は実際にかかるそう。

 

ルアーに鳥の羽をくっつけて

お手製水鳥ルアーをさっと作るのが

三平くんらしさ全開ですね。

 

 

★読切「炭焼き小屋の名人の巻」

よそからきた学生たちが

三平くんと炭焼き小屋を訪ねるお話。

ヤマメ釣りの話はあっさりと終わり

白炭作り見学に移るのでした。

 

一時的な石油ショックの頃ですが

石油が尽きた未来に思いをはせ

手で何かを作れることの強さを

織り込むのは、作劇が見事です。

 

 

★読切「月ノ輪熊狂騒曲」

シメジ狩りに来た矢口プロメンバーが

熊に遭遇するお話。

 

フィクション交えたスタッフ紹介の

コマにベテランの技が光りますね~。

マネージャーの正体は誰かという

オチも見事なのです。