ゲームにも登場する「べからずの札」を
壊すスナフキン(と他のひとたち)が
見られるのはこのお話です。
以下、感想です。
この作品の中だけでも火山の噴火、
地震に続き、大洪水にみまわれる
ムーミン谷の住人たちは
力強く生きているのですが
「慣れ」も大きいように思えるのです。
「大切なのは、自分のしたいことがなにかを、
わかってるってことだよ」という
スナフキンの台詞は一番好きかもしれません。
アニメなど他媒体に持ち込む時は
フィリフヨンカが抱えているような
「家族」トラブルを変えてしまう印象が強いですが。
お互い楽しくないと思っている親類と過ごす「伝統」よりも
今一緒に過ごせる「好きな」ひとたちを
大切にしましょう、という場面が
刺さる人々は世界中にいるのではないでしょうか。
確かな己を持った上で他者と交流することは
幸いなのだと、いつも嘆いているような
キャラの批判描写も織り込みつつ
ユーモアたっぷりに描くのは「児童文学」ですねえ。