『釣りキチ三平』第36巻

 

最近はさわやかな内容が続いていた

読切集ですが、久々に

ひやっとするお話がそろいました。

 

以下、感想です。

 

 

 

★読切「怨み竿の巻」

竿師の強い念がこもりすぎて

手にした釣り人の命を奪う

未完成の名品である竿に

三平くんが取りつかれる話。

 

妖刀みたいなものですかね……

完全にオカルト話なので

三平くんがえらい目に遭います。

生還できてよかったね!

 

 

★読切「しぐれ谷のバケモノイワナの巻」

岩魚釣り名人が教える新たな方法で

三平くんと魚紳さんが

バケモノイワナに挑むお話。

 

岩魚ではなくタヌキを釣った結果

しぐれの音の原因である

滝を発見する、というオチが良いのです。

 

 

★読切「焼沼の宇宙ブナの巻」

UFOの訪れを想起させる古文を皮切りに

不思議なフナに三平くんたちが

挑むお話。住職の日記だったようだ。

 

宇宙ブナとはウロコが透明なため

内臓がすべて見えるようになったフナで

突然変異とはいえ驚くよね~。

 

 

★読切「鮎の夏」

鮎釣りを題材とした

連作シリーズとなります。

 

どちらも釣れない状況下ですが

三平くんが釣り大会で優勝する一回目と

よそから来た釣り人が落雷死する二回目の

差がすごい()久々の死人です!

 

感電した釣り人は死にましたが

オトリカンの鮎はぴんぴんしていた話は

実話なのもまた、インパクト抜群ですね。