読切集なのですが
ほぼジャックさん登場回につき
中編とも呼べるかもしれない。
以下、感想です。
★読切「古沼の大怪魚」
頭がワニ・体が魚という
不思議な生物を釣るお話。二本立て。
食性を確認してから挑戦する
三平くんはさすがなのです。
間違いなく外来種である
この魚の正体を募集するコーナーが
最後に登場し、今回は終わる~。
★読切「小さなビッグ・ゲームの巻」
大きな仕掛けで大きな魚を釣る
ビッグ・ゲームを求めてやってきた
外人さんことジャックに
小さな仕掛けで小さな魚を釣るのも
またビッグ・ゲームと返すのは粋ですね~。
タナゴ釣りを提案する
一平じいちゃんのアイデアもすばらしく
ジャックさんも悪気はない人なので
三平くんの魅力にすぐ気づくのは良いバランス。
怪魚の正体はアリゲーターガーとの
回答があるのです。
口を開くと確かにワニなお魚だよね。
★読切「タナゴ釣り大会の巻」
読者から好評だったのか
作者もノリノリだったのかは不明ですが
ジャックさん参加がしばらく続く。
釣ったタナゴを両手のひらに
何匹乗せられるかを競う「掌賞」を
異邦人であるジャックさんに優勝させるべく
こっそり奮闘している三平くんが素敵です。
★読切「ジャックとユキシロヤマメの巻」
西洋の毛ばりことフライフィッシングが登場し
ジャックさんの本来の良さが
発揮されてみんな幸せな回。
とはいえ三平くんがヤマメではなく
クマを釣ってしまうくだりは
少年マンガらしく平和に終わりますが
作者コメントでクマの脅威を知れる。
★読切「黄金谷のキンイワナの巻」
フライフィッシングの特性を生かし
黄金谷への挑戦を進める
一平じいちゃんはしっかりした大人だ~。
キンイワナの正体ではアルビノ
ではないか?との話の中で
魚には黄化現象が起こるとの説明が
作中・コーナー双方でされるのです。