三平くんのライバル役者が確定する
シャークのジン登場回です。
中編がどんどん長くなっていく……
以下、感想です。
★第8章「シロギスの涙」
スポーツキャスティングの
危険性について、物語の中で、
解説の中で、読者のお便りという形で
何回も触れられるのがよいのです。
タイトルからしてオチは決まっていたと
思うのですが、大会の盛り上がりで
お話が増えていったパターンでしょうか。
東京メッツの元選手・小田切さんという
水島新司、『野球狂の詩』ファンには
とても美味しいキャラクターが登場するのです。
(そういえばこちらも「狂う」つながりがありますね)
★読切「初釣りの巻」
晴れ着のユリッペかわいい!!
大学生のアンちゃんがなぜか
三平くんのおうちに泊まっているのは
突撃したんだろうか……
このお話はウグイを「釣る」お話ですが
一平じいちゃんの「ドン突き」へと続く~。
★読切「クキのドン突きの巻」
理屈はわかるものの
実践には匠の技が必要という
ドン突きの見せ方がお見事。
矢口作品では、過酷な豪雪地帯の農村という
現実を無視して「田舎」にあこがれる若者への
批判描写がちょくちょく織り込まれますが
これは描き方がさわやかなほうであったな~。