『釣りキチ三平』第12巻~15巻

 

三平くんのライバル役者が確定する

シャークのジン登場回です。

中編がどんどん長くなっていく……

 

以下、感想です。

 

 

 

★第8章「シロギスの涙」

スポーツキャスティングの

危険性について、物語の中で、

解説の中で、読者のお便りという形で

何回も触れられるのがよいのです。

 

タイトルからしてオチは決まっていたと

思うのですが、大会の盛り上がりで

お話が増えていったパターンでしょうか。

 

東京メッツの元選手・小田切さんという

水島新司、『野球狂の詩』ファンには

とても美味しいキャラクターが登場するのです。

(そういえばこちらも「狂う」つながりがありますね)

 

 

★読切「初釣りの巻」

晴れ着のユリッペかわいい!!

大学生のアンちゃんがなぜか

三平くんのおうちに泊まっているのは

突撃したんだろうか……

 

このお話はウグイを「釣る」お話ですが

一平じいちゃんの「ドン突き」へと続く~。

 

 

★読切「クキのドン突きの巻」

理屈はわかるものの

実践には匠の技が必要という

ドン突きの見せ方がお見事。

 

矢口作品では、過酷な豪雪地帯の農村という

現実を無視して「田舎」にあこがれる若者への

批判描写がちょくちょく織り込まれますが

これは描き方がさわやかなほうであったな~。