『釣りバカたち』

 

矢口高雄の作品、全5巻。

 

作者の長いキャリアの中で

ブレイクの足掛かりとなったシリーズ

(正確には短編『鮎』がありますが)。

 

左右逆に収録されているページが

電子版は大量にあるので(というかほぼ全部?)

見開きが!もったいない!!とも

思いました。

 

以下、感想です。

 

 

 

 

デビュー作がガロなので

青年誌掲載・社会派路線が

黎明期の作風となりますが

おもしろいけど台詞回しが

ちと重いのですよね~。

 

少年誌でスター作家に駆け上がる過程で

ほどよく軽やかになって

おもしろ味が増していくのだった。

 

釣りに魅せられた大人たちの

死亡率がなかなか高いのですが

(子どもは助かることもある)

当時の死生観が見えるのは良いですね~。

 

締めのエピソードが結構長めの

シーラカンス釣りとなるのですが

別の短編が発売されたタイミングで

本当に釣られたという報道が出た!という

裏話に合わせてのものだったようです。

 

矢口さん、こういう「強運」の

持ち主だな~とちょくちょく思いますね。