坂田靖子の作品。
表題作含む短編集。
全体的にロマコメの香りがします。
以下、感想です。
★『探偵ゲーム』
同姓同名の別人のトラブルに
巻き込まれた主人公と
突然やってきたヒロインの
軽やかな恋愛ものです。
★『ベルベット・ナイト』
刑事の娘が大金持ちのお屋敷に
メイドとして雇われるものの
泥棒退治をきっかけに坊ちゃんに
プロポーズされる王道のお話。
★『チェルシー・ブラウンのお気に入り』
おしゃまな女の子チェルシーのお隣に
大スターが引っ越してきたことから始まる
はちゃめちゃコメディ。
お姉さんは落ち着いているのにねえ……
★『ガーリック嫌いかい』
気絶してしまうくらいニンニク苦手な女の子が
友人の夜遊びに巻き込まれて
中華料理店のアルバイターと恋に落ちる話。
よく聞くと猥談、という上品な台詞回しが良い。
★『エイリアン・レモネード』
下宿仲間の女性三人組のところに
エイリアンがやってきた!?と始まる
どたばたコメディ。オチに対し
二段構えなのはさすがです。
★『Let’s炊飯ジャー』
炊飯器の精霊(?)が
主人公に恋人志願したことから始まる騒動。
この話だけちょっとテイストが変わるのは
発表年代が違うためのようでした。