『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』

 

安彦良和の作品、番外編含め全24巻。

 

入手自体は大分前にしていたのですが

テンポ爆速の原作に比べると(打ち切りで巻いてたとはいえ)

含みの多い描写が差し込まれる、ゆったりペースの作品で

読むのも時間がかかりました〜。

 

以下、感想です。

 

 

 

作家の画力と構成力はまあみんな知っているから

いったんよそに置いておきまして←

新世紀になってから改めて一年戦争の

お話を構成するとこうなるのか〜という驚きが

結構あったのでした。政治色濃厚になったな。

 

作者の思想は強めに出ておりますので

逆に安心して読めるところですわね。

アニメもうちょっと作って!ほしかったな!!

(せめてガルマ編……ララァ編は遠いので諦めてたが)

 

わりとキャラクターの性質が変わっているのですが

(キシリアさんびっくりしたー、デギンさん見殺しにしたのねー)

あくまでも語り手が安彦良和の場合、という

線引きをすれば楽しめる案配です。

同じものを摂取したいなら原作にあたるので!!

 

ファーストガンダムの魅力は監督一強ではなく

複数作家により構成されている認識ですが

私は星山さんが描くあたたかさが好きなんだな〜と

再確認できて何よりです。なので他「ガンダム」は∀である。

 

個人的にはセイラさんとアムロくんの関係性を

強力に押して(推してだとニュアンス変わる)おり

後続作品に配慮された物語進行では難しかったですが

パラレルならこれ成立しただろう!!という

序盤のやりとりが大好物でした。二次創作ではあきらめない←

 

アニメで先に見た過去編は原作もすごく楽しくて

キャスバル坊やが今でもずっと好きなので、

あの子が本当は「母」を憎んでいることに

成長過程で気づけたら幸福になれたんだろうなあ……と

同情してしまうのですが、でもララァの件は許さねえ!!

 

ガンダムファンを名乗る中では

子ども時代から一貫してシャアアンチなので

(当人も嫌いですし、まわりを取り巻く「空気」も嫌い)

追加エピソードでもどんどん嫌いになってくの

逆にすげえな!?と感心してしまいました。

 

でも君は元ネタのキャラ(ダースベイダー)も嫌いだし

派生キャラ(赤井秀一)も正直嫌いなので……