『ラストゲーム』

 

天乃忍の作品、全11巻。

 

作者さんの出世作に

あたるのでしょうね~。

 

以下、感想です。

 

 

 

小学校で出会った自分より優秀な

女の子を負かしてやる!と思っているうちに

惚れ込んでしまった主人公が提案する

「ラストゲーム」をめぐるお話です。

 

短期集中連載から

長期化した作品となりますが

とにかくメインキャラのかけあいが

魅力的なのです!!

 

母一人家庭で成長した「しっかりもの」みこっちゃんと

裕福な育ちによる「素直さ」を備えた柳くんの

随所で見られる描写に説得感があるので

そもそも恋愛対象として見ているのか?すら

始まっていない恋心の描き方に、安心感があります。

 

自分は男女間の恋愛ものが嫌いなのではなくて

それが「普通」で「当たり前」のように

恋愛しちゃってるのがありふれていて嫌なだけなので……

問答始まってるようなやつは好物ですね!

 

宮くんとしおりちゃんの関係性の

描き方も大変良くて

『片恋トライアングル』と同じく

ちょいちょい倫理的なツッコミが入るのも

楽しかったのです。

 

☆☆☆

 

白髪ヒーローに対し

トーン髪ライバルを応援する確率が

ものすごく高いわけですが。

(基本的に黒派なんですよね……)

 

蛍くんとみこっちゃんは

今でも妄想しちゃう……!!

 

出会いは最悪パターンを踏襲しているとはいえ

積み上げてきた関係性が

柳くんとは別の味わいを出しているのが好き。

 

蛍くんの恋愛感情言語化のくだりは

大変よかったので、あそこまで言わせたなら

むくわれてもよかったよね、とはひいきの感想ですね。