北条司の作品、文庫版全10巻。
他作品への客演という形ではありますが
現在でも新作で暴れ回っている
三人組の女怪盗たちのお話です。
後の作品群への影響もすさまじく
『まじっく快斗』『怪盗セイント・テール』の
軸になった一本でありましょう。
以下、感想です。
作者さんの新人時代の読切から
長編連載化に発展したということもありまして。
マンガデフォルメ入れつつも
確かなデッサンに基づいた画力の成長っぷり、
(ちゃんと内臓が入っているナイスバディ!)
なんでもありな世界観で繰り広げられる
ユーモアあふれるコメディを軸とした
一大大河ロマンが魅力的な作品ではありますが。
でも粗削りな初期が私は好きなんだな~!!
三姉妹の泥棒対象もわけありと知れた頃、
メインキャラも人数が絞られていて
破天荒さに拍車がかかる前ぐらいですね。
(あと怪盗衣装も初期が好き!!)
掲載誌と当時の世相を思えば
そこまできつい表現ではないのですが
「セックス」と「バイオレンス」を扱っている
少年ジャンプ作品だな~という空気感は色濃いので
主に男性メインの「ギャグ」として扱われている
描写は、現代新作だとNGぞろいだったりします。
母が大ファンだったこともあり
長らくラストエピソードは連載最終回の
「おまえをつかまえる手錠がかわっちまったのさ」
「あたしをつかまえに追っかけてらっしゃい!!」だと
思っていたのですが、後日発表された
エピソードの内容に、びっくりした思い出。
作者さんとの趣味が合わないかも?という疑惑は
『シティーハンター』続編であった
『エンジェルハート』で決定的になりましたね~。