佐伯かよのの作品、全6巻。
作者さんの自選集にて
創作話がまとめられているのですが
「マンガの描き方がわかった作品」とのことで
後に開花する独自性の萌芽が見られるのです。
以下、感想です。
一応スポーツマンガではあるのですが
テニスの魅力を描くことよりも
キャラクターの関係性を深めることを
重視しているので、ルール知らないほうが
楽しめるかもしれません。
一乗さんと主役のメグちゃんが
くっつく予定でお話始めただろうに
コーチとなる忍さんの存在感が強すぎて
このまま公私兼ねたパートナーでいいのでは???と
思える女性コンビに成長していくのです。
メグちゃんは、濃いメンツで固まっている
佐伯組(たまに新谷組)では大根役者扱いなのですが
私はすごく好きなタイプの主人公なので
別作品の脇役に落ち着いても、魅力的なんだよね。
昭和の作品なので今では「間違っている」描写もありますが
どんな分野でも「頂点」を目指す姿勢の在り方とか
要所要所に教えがさしこまれるのたまらないですし
自分の足でちゃんと立っているタイプの
女性がぞろぞろ出てくるのがたまりませんな~。
このまま佐伯組に落ち着く役者さんが
多数いる、という点で外せない作品です!