コレクション最後の巻となります。
ホラーまつりだった……
以下、感想です。
★『水の中の赤い家』
亡き恋人の生家を訪れるところから始まる
ヒッチコックにありそうな
スリラーでありました。
昔のお母さんは本当に優しかったのか
という謎が残りますが
キャサリンも何者だったのだろう?
★『呪いのスペードエース』
トランプ占いから始まる悲劇なんですが
あんまりお話の組み立て・ネームが
青池さんっぽくないよな~と読み進めると
最後に原案者が登場するので納得。
★『蝶になったモニカ』
愛する人のためなら
「なんでも」するってホラーだよな~。
心中ものとも言えましょうか。
★『吸血鬼』
吸血鬼伝説のあらゆる要素が
混ぜこまれているな~。
やっぱり血を吸うだけで仲間増えるの
嫌な仕様ですよね……条件増やしてくれい!
二十世紀の吸血鬼を十八世紀に連れて行って
吸血鬼伝承を広めてしまう……あたりは
SFの組み立てだな、と思うのです。
★『竹の花がよぶ』
祖父が自殺に追い込んだ恋人の幽霊に
孫が恋してしまうというお話なのですが
竹の精霊さんとなったかのような
「恨んではいない」と語る和服美人との恋愛ものなので
さわやかな風が吹き抜けていきます。
おじいさんが改心してくれそうなのが
作品の救いでもあるんだろうな……
★『ミラ』
マンガのコマに番号が
振ってある時代の作品だ~!
幽霊同士が出会えたので
ハッピーエンドであります。
★『月まつり』
かわいらしいファンタジー。
これには別世界の住人は登場しますが
おばけさんはおりませんので
迎えにきたヒーローも幽霊ではないのです、万歳!