コレクションシリーズとしては
こちらが一番好きな巻!!
以下、感想です。
★『オールマンものがたり』
『イブの息子たち』に雰囲気が近い
(ヒースとバージルも登場する・爆)
女だらけ・男だらけの恐ろしい空間で
「たたかう」主人公たちのお話です。
一作目に登場したヒロインが
行方不明になるの、この時期の
青池作品らしいなあ……
★『拝啓おやじ殿』
ファザコンの主人公が語る
育ての親となってくれた姉の見合いから始まる
ある家族の騒動のお話。ハッピーエンドです。
フレンド時代の青池さんの絵を見ていると
和紀さんの原稿が大ピンチの時に
キャラクターの首から下を全部描いた、と
いう話を思い出すんだよなあ……
★『さようならジュリアン』
ヒロインの内面が幼すぎるということもあり
「囲っていた」おじさんに嫌悪してしまう~。
主人公の志はすばらしいものなのですけど!
ああいう風に羽をもいでしまうような
愛し方は今ならモラハラと表現できるな。
双方に悪意はなくとも、支配関係が完成しているので。
★『黄昏にかえれ』
男性同士の愛のお話でこういうのは好き~。
しぶい両想いカップルであったな……
彫像のモデルとなる、語り手のガールフレンドさんが
ものすごくいい子、かつ外野なので
ひどいめにあわない!よかった!!
★『ローラのほほえみ』
水野英子の影響が色濃く残る作品。
色んな作家さんの黎明期見せていただきまして
水野絵が一番うまいと思ったのは和紀さんですが
青池さんはすでに独自絵柄となりつつあるんだよな。
絵画のお話だったり、重いヒロインの過去であったりと
『さよならナネット』のように野郎のケンカはありませんが
作者さんの得意とする要素がすでに色濃く出ているのでした。