『青池保子コレクションⅡ ロマン組曲』

 

死の香り漂う情緒豊かな

一冊に仕上がってますね~。

 

以下、感想です。

 

 

 

★『ロマン組曲』

あらすじ先行型の物語につき

愛する少女を次々と失った主人公が

最後に死す、というラストはまあ予想通りではある。

 

でも作者にわざわざ手紙で伝えないよね!!

不安レターを出せる層は一生理解できんだろう~。

 

良い味を出している黒猫・グリフォンが

もしや死神の化身なのでは???などと

考えてしまうのですが

(ヒロイン死に出すの、出会ってからなので)

作者さん猫好きなのでそれはないな!!

 

 

★『フランソワの部屋』

物語の中においては、死んだ双子の兄が

鏡の部屋に妹を閉じ込めているという設定ですが

解釈の幅が広い、よくできたホラーファンタジー。

 

フレンド掲載の作品なので

双子の兄は主人公を妹の相手として認め、

ヒロインは部屋の外に出ていく、という

ハッピーエンドの仕上がりとなっております!