『青池保子コレクションⅠ アクアマリン』

 

電子化されているので久々に

読みました~。

 

以下、感想です。

 

 

 

★『アクアマリン』

タイトルの字体デザインから伝わる

おばけ不在のゴシックホラー……である。

 

狂気が狂気を呼ぶ、血塗られた一族の

全滅エンドの物語です(完全ネタバレ)。

横溝テイストの作品依頼があったとの

あとがき説明ですべてに納得!

 

語り手として呼ばれた小説家の青年と

復讐者に変化した少女の淡いロマンスが

生身の関係まで描かれているのは

掲載誌の力が大きいでしょうか?

 

 

★『エピタフー墓碑銘ー』

主人公を助けてくれる、素敵なでっかい犬は

悪漢の手により殺されてしまうという

注意書き必須作品()

 

本来の記憶を失っていた間に出会った

愛する人、その家族の犬たちも

記憶のかなたに去ってしまうというオチを含め

切ない復讐譚でありました。好評だったのはわかる!!