『サイゴーさんの幸せ』

 

ふくやまけいこの作品、文庫版全1巻。

 

あとがきマンガまでたどりつくと

『幸福な王子』モチーフだったのですね

と大変わかりやすいのです。

 

以下、感想です。

 

 

 

ある晩突然、銅像から人間へと

変化してしまったサイゴーさん

(元は犬を連れている西郷隆盛の像)を

中心としたドタバタコメディ……

と見せかけて、スペクタクルSFに発展。

 

アキラくんたち、高校生の描き方が

なつかし80年代SF(ぶっちゃけうる星とかですね)を

ほうふつとさせる軽やかさがあります。

 

一緒に銅像としてたたずんでいた

寅との別れは切ないですが

サイゴーさんは自分の犬を見つけたので

ハッピーエンドなのです。