『この世界の片隅に』

 

こうの史代の作品、全3巻。

 

以下、感想です。

 

 

 

アニメから先に入ったため

リンさんのエピソードに驚いたことは

(空が落ちてきた!みたい!!)

映画の感想記事で書いており、割愛。

 

原作を読むと「ぼんやり」している自己評価でも

しっかりと自己主張できる芯の強さが

お嫁に行ってなりをひそめ、ストレスを抱え……

という嫁ぎ先全員「ひどい」人たちではないにせよ

抑圧を抱えて生きていくしかない

昭和女性がくっきりと描かれている印象です。

 

これはアニメ版で描かれてい「ない」わけではないのですが

水彩を基調とした淡い色彩、当初のリンさんエピソードカット、

監督筆頭スタッフによる「兵器愛」(ジブリ関係者なので…)が

ブレンドされた結果、受ける印象がかなり変わってしまうのですよね。

 

すずさんは「たんぱく」な個体ではなく

ちゃんと情感を有している生身の女性なのでして

結局「消費」する側の問題なのだな~とまとまってしまうのでした。