坂田靖子の作品、全1巻。
美術商マクグランを主人公とした
表題作含むシリーズ、他短編2本を収録。
以下、感想です。
★『花模様の迷路』他
どれも印象に残るお話ですが
「カップル」のハッピーエンドではない
最後のエピソードが悲しい。
壁に塗り込める、まず思い出すの『黒猫』ですね……
坂田さんの空間の切り取り方を
楽しめるのは、初回の庭園のお話でしょうか~。
イギリスのお庭もおもしろいよな。
★『風邪ひき弁護士』
記憶に間違いがなければ
「グレープフルーツ」に掲載された作品。
表紙の一枚絵のすばらしさよ!
★『糸杉』
坂田さんがデフォルメした(特に最後の)
糸杉の絵がすばらしいな~とでも
思わないとやってられない悲劇であった←
養い「親」にならざるを得なかった女性と
子どものお話が、子どもの死で閉じてしまうの
短編じゃなかったらきついのだ。