『パエトーン』

 

坂田靖子の作品、全1巻。

 

表題作『パエトーン』と続編『プロメテウス』、

短編『孔雀の庭』をひとつにまとめた作品集。

シリアスしかありません……

 

以下、感想です。

 

 

 

坂田靖子のコマにおける「切り取り」は

シリアスでも効果的につき

重い題材の場合、読み進めるのは辛かったりもします。

 

表題作とのその続編は

美少年と青年の交流と見せかけて

「才能」についてのお話なので

しんどさもひとしお……

 

「すき」なだけでは

手に入らないものはあるからのう。

与える側になるのも「簡単」ではないので。

 

同時収録の短編は

「家の呪い」が関わってくるので

息苦しさも抜群です。

「捨てる」のも簡単ではないのでなあ……

 

最後は本人が「納得」できる道を

選ぶしかないのである。