紫堂恭子の作品、全4巻。
あらすじとキャラデザから漂う
『未来少年コナン』感がすごい……
途中で打ち切り、描きおろし完結となった作品です。
『逃げる少女』はちと驚きましたが、連載当時であれば
『グラン・ローヴァ物語』も大枠ではSFにあたる作品なので
雑誌購読者層に支持されなかった理由はわからないのです←
以下、感想です。
タイトルのブルー・インフェリアが
人類を大絶滅に追いやった強毒ウイルスと判明してから
物語の本番という雰囲気ですね。
外界と隔離された「清浄環境」をめぐる争いに始まり
ウイルスとの共生のお話で締めとなる。
ウイルスが弱毒化していくというのは
どちらかというと「祈り」に近いものですが
(生き物だってひたすらルートを試しているだけなので)
物語がハッピーエンドを迎えるには
必要な要素だったのでしょう。
作中でキャラクターたちが
「問いかける」「決意する」台詞が
どれもすばらしいので、たくさんの人に
届くとよいのですけれど。