最終章を迎えて完結です!
原作は全15巻というボリュームを考えると
カットされた要素のもったいなさは残りますが
「最後」までアニメ化してくれた関係者の皆さま
本当にありがとうございました!!
以下、感想です。
神官セトの反逆により
王様の秘密=人の姿を併せ持つことが
暴かれ、魔族の王国は大混乱に陥ります。
最も嫌悪されるべき種族の血を引く故に
自身の血統を薄めるべく種族平等主義を進めてきた
王の政治は「間違い」であり
厳密な種族階級制度こそが正義である、という
セトの主張は、ただのフィクションなのか?
庶民の素朴な意見も相まって
それは本当に「正しい」ことだろうか?という
疑問が高まったところで、王の精神が復活し
今まで関わった人々が助力してくれるという
筋立てがすばらしいのですね~。
アニオリで、難民となった迫害対象種族の皆さんが
人間に保護されている描写もよかったなあ。
イリヤくんの見せ場もあるのです。
自分には力がない、と思い悩んでいたアミトさんが
強い魔法を退けるキーパーソンとなったところも
好きなのだ~。サリフィがおばあちゃんになっても
ずっと友だちなんですよね。お子さん同士も友人、ではないのか!?
☆☆☆
生贄に選ばれたというただそれだけの偶然により
魔族の国へやってきた人間の少女。
過去の歴史や現在の偏見に接することはあれど
今、目の前にいるあらゆる種族を「個人」として接し
自身の考えを堂々と述べる強さを持っている、
それが他種族国家の王妃の器たる証明となる。
このあたりをリチャードくんに教える
アヌビスさんも内心を思えば大変ではあるが
「認める」と宣言した以上
きちんと仕事はしてくれるのでしょうね~。