アニメ版『贄姫と獣の王』第22話~24話

 

最終章を迎えて完結です!

 

原作は全15巻というボリュームを考えると

カットされた要素のもったいなさは残りますが

「最後」までアニメ化してくれた関係者の皆さま

本当にありがとうございました!!

 

以下、感想です。

 

 

 

神官セトの反逆により

王様の秘密=人の姿を併せ持つことが

暴かれ、魔族の王国は大混乱に陥ります。

 

最も嫌悪されるべき種族の血を引く故に

自身の血統を薄めるべく種族平等主義を進めてきた

王の政治は「間違い」であり

厳密な種族階級制度こそが正義である、という

セトの主張は、ただのフィクションなのか?

 

庶民の素朴な意見も相まって

それは本当に「正しい」ことだろうか?という

疑問が高まったところで、王の精神が復活し

今まで関わった人々が助力してくれるという

筋立てがすばらしいのですね~。

 

アニオリで、難民となった迫害対象種族の皆さんが

人間に保護されている描写もよかったなあ。

イリヤくんの見せ場もあるのです。

 

自分には力がない、と思い悩んでいたアミトさんが

強い魔法を退けるキーパーソンとなったところも

好きなのだ~。サリフィがおばあちゃんになっても

ずっと友だちなんですよね。お子さん同士も友人、ではないのか!?

 

☆☆☆

 

生贄に選ばれたというただそれだけの偶然により

魔族の国へやってきた人間の少女。

 

過去の歴史や現在の偏見に接することはあれど

今、目の前にいるあらゆる種族を「個人」として接し

自身の考えを堂々と述べる強さを持っている、

それが他種族国家の王妃の器たる証明となる。

 

このあたりをリチャードくんに教える

アヌビスさんも内心を思えば大変ではあるが

「認める」と宣言した以上

きちんと仕事はしてくれるのでしょうね~。