『天国と地獄』

 

土曜日にBS2で放送。大好きな黒澤さんの映画。

現代劇なので、字幕がなくとも台詞の意味がとれます♪

録画していたのに地震情報が入って残念。

でも選挙速報よりましか~。

 

※08.12.30に加筆・追記※

 

 

 

演劇だったら二幕構成の話でしょうか。

第1幕の主役は三船さんが演じる社長さんで

第2幕の主役は仲代さん演じる警部さん。

 

現代のサスペンス映画ですので

初めて見る黒澤映画としては、おすすめできる作品です。

(「隠し砦の三悪人」も捨てがたいですが。)

役者がそろっていて、かっこいい方もたくさん出てきますしねv v

 

本筋とは全く関係ないのですが

開襟シャツって素敵だよね、と母と話していました。

ワイシャツをゆるめるのって、かっこよくないです。

あれはネクタイとセットで素敵に見える形ですし。

 

怪獣映画など昔の映画で育っている人間としては、

働くかっこいい男性とは

開襟シャツに帽子にえんぴつメモ帳!なのですよ。

 

開襟シャツ、もっとみなさん着てくれないかな~。

ポロシャツはラフすぎるし、ワイシャツゆるめるのはかっこよくない…

 

☆☆☆

 

以下追記

家族で前夜鑑賞しましたので

内容についても書こうかと。

 

身代金を渡すくだりは見事です。

あとでアフレコしたら、どんなに早くしゃべっても間に合わないぐらい

役者陣は緊張していたようですね。(仲代さんインタビューより)

せっかく黒澤さんたちが苦心してあみだしたこの考えを

真似したあほうが出たそうです。まったく……

 

オープニングの印象から

これは誘拐犯人が捕まってめでたしめでたし……

で終わるはずがないと予想はつくのですが

この幕引きはすごいですよね。

 

社長さんの背中は

あなたに何を語るでしょうか……

舞台で見たら、え?どうしよう

拍手していいのか?と思うぐらい。

 

初見は中学生の時だったのですが

なんて映画だ、と思いましたよ。

 

しかしこんなにかっこいい男性たちを生み出せる方々は、

本当にかっこいいなぁ、と思います。

黒澤明もデビッド・リーンもディック・フランシスも超一級品ですね。