『よふかしのうた』

 

コトヤマの作品、既刊15巻。

 

毎度おなじみの吸血鬼ものでありますが

「自分にとっての恋愛とは何?」を真剣に扱っている点が

大変好ましい作品です。これはサンデーだよなあ。

 

アプリ版で読んでいるのですが

ひとまず15巻までの内容です。

アニメはまだ見ていないので

後で見るぞ~。

 

あとコウくんが年上キラーどころか

全年齢対応の逸材すぎてまぶしい!!

などと口走るショタコンの感想となりますので

最初に注意喚起しておく(爆)

 

以下、感想です。

 

 

 

学校社会の中で「うまくやる」ことに疲れた中坊が

深夜徘徊中に出会った謎の女の子が吸血鬼であると知った日から

《彼女に恋をして、吸血鬼になる》を目的とし

日々(夜々?)奮闘……どころか

大バトルを繰り広げていく作品です。

 

女の子同士のやりとりは(主にすけべえ方面)

少年マンガ誌の見せ方だなあとは思うんですが

対個人については誠実なので、あまり気にならないかな。

 

自分は誰かに恋するのか?そもそもできるのか??

ということに、悩む思春期の少年のお話なので

軽さも重さも全部ひっくるめて

「恋愛」の話を真面目にしているのが大変よい。

 

ばらばらに分析するのは性愛者にとっては難しいであろう

愛情と執着と性欲の違いを意識して

成長しているコウくんはかっこいいですねえ。

 

探偵さんとの「パーフェクトコミュニケーション」のくだりや

今ここにいない「同級生」の悪口への対処法など

この子本当に中坊なのかしらん?という大人ぶりではありますが

お母さんが登場すると納得する感はあります。

 

正直スーパーダーリンとしての才能が

突出している逸材なので、念願かなって吸血鬼に

なれたとしても眷属増やしまくってはいかんぞ!?と

焦りますのう()ずっとナズナちゃん一筋なのかな。

 

喧嘩別れしてしまったマヒルくんとの

再開がコメディタッチでしたので

このままハッピーエンド目指したいけど

難しいかな……アプリ版をこのまま読み進めます。

 

個人的には、吸血鬼の長い長い生については

『QUO VADIS』に登場する研究者女性とその弟子女性による

《私たちには人類の長い歴史を学ぶ無限の時間がある!!》が

強すぎて、寂しいとか哀しいとかよくわからんのでした。

生物でも非生物でも「相棒」がいてくれると

解決するものは多いんですよね。