『危険な週末』

 

文月今日子の作品。

主にレディース誌掲載の

短編集、全5編。

 

年が近いのは最初のお話ぐらいで

年の差カップルが多かったかな~。

 

以下、感想です。

 

 

 

★「危険な週末」

家同士の仲が長年悪く事実婚を決めた

教師カップルのどたばた劇。

 

最終的にロミジュリが

大量発生しているのに笑う。

障害があると燃えますものね~。

 

 

★「おはよう夜です」

幽霊屋敷に引っ越してしまった新婚夫婦と

人間を追い出そうと画策する幽霊夫婦の交流もの。

 

これで成仏できるのかしらん?と思いきや

長いつきあいになりそうな幽霊夫婦がツボでした。

いくら体を貸していても、さすがに子どもはのう……

 

 

★「灰かぶり姫はお年頃」

シンデレラ題材ですが、家族みんな仲良し

最後は大団円というまさにおとぎ話。

 

ロリコンに躊躇する年上の男性は良いし

子ども時代を知っていても

ずっと離れていたならセーフかな!?

 

 

★「フェアリー・レディ」

たぬきと人間の混血である女の子が

現代日本でロマンスを手に入れる話。

真相が明らかになった時、幼なじみの

たぬきさんが「幼なじみ」でしかないのは気の毒。

 

 

★「甘い生活」

銀行に勤める故の見合い結婚と思いきや

奥さんのほうは少女の頃から惚れてましたという

遠回りでハッピーエンドを迎える夫婦の話。

 

途中に登場する、シングルマザーで

子どものために仕事を追いかける女性がかっこよく

あっさり結婚してしまうのはもったいないぜ。