矢口高雄の作品、ヤマケイ文庫版。
バチヘビシリーズは当時のマガジン別冊にて
読んだのである……インクが年季物であった。
以下、感想です。
★「幻の怪蛇 バチヘビ」シリーズ
全国にツチノコブームを巻き起こした
昭和の伝説的少年マンガ。
矢口プロの面々がバチヘビ探索隊に加わるという
ユニークな導入であり、読者の声も
たくさん聞けるのが楽しいのです。
矢口さんの描く動物たちは
心の師である白土三平の
筆致にも引けを取らないのですが
バチヘビさんたちの重みを感じられる
フォルムの処理も大変すばらしい。
★「シロベ」
マタギといえば三四郎、というように
色んな場所に登場してくるので面白いですね。
物語上の役目とはいえ
身重の猟犬をまわりに黙って
クマ狩りに向かわせる子どもが
愚かすぎて殴りたくなるやつ()
シロベがタヌキのママさんを得て
すくすく育つくだりは
擬人化が際立っておりますよ~。
タヌキの集会はちょっと笑ってしまう。
(この人?たち犬を見たことがないのか???)