『シグネリア物語』

 

花樫(旧・シガハナコ)の作品。

 

かわいらしい絵柄のコメディタッチで始まりますが

だんだんハードになっていくファンタジーです。

 

発表当時は作者さんの創作サイトにて

公開されていましたが、現在は閉鎖されており

Pixivでの公開となっております(リンクはこちら)。

 

紙媒体では全8巻となっており

一番最後の特大ボリューム巻は

ほぼ受注生産で、購入できたのは幸運でした。

 

以下、感想です。

 

 

 

第一部の雰囲気がすごく好きなんですが

この路線で進んでいたら

ハッピーエンドにたどりつけなかったのかも

しれないな〜。

 

主人公に見えない少年フェンリルくんが

主人公らしくなってくる第二部から

シリアス感増し増しなのです。

 

わりと序盤から、現代日本のお話や用語が

織り込まれているので

メタネタOKなファンタジーかな?と読んでいくと

現実世界とつながっている伏線でしたと判明します。

 

私もそういう方向は序盤から

わかりやすく出してほしいな、とは

思ってしまうほうの読者なんですが

思い出せば伏線はあったので、まあよし。

 

フェンリルくんが、現代「少年」マンガだと

ちょっと忘れられがちな、女の子が好きということに

「性的に好き」が含まれていること、をしっかり描かれている

少年なのが好印象です(理由があって苦手なのも好きだが)。

 

本編外の同人誌エピソードでも

ピノさんにちゃんと手を出していて

おいしゅうございました。

でも相手が寝ぼけてるような状態では

やめたほうがいいと思うよ!?