『太陽の王子 ホルスの大冒険』

 

監督との表示はないのですが

高畑勲の作品、1968年公開。

 

アニメーション映画から

たったひとつ傑作を選ぶのであれば

『ファンタジア』と思われますが

死ぬまでずっと一番好きな作品であればこちら。

 

以下、感想です。

 

 

 

バランスの良さでは、東映動画最後の作品

『長靴をはいた猫』に軍配が上がるかなと思いつつ

最高傑作だと信じております。

 

キャラクターの名前や細部の描きこみに首をかしげつつ

(最後の場面でなんで梅が咲いてるんですかねえ!)

アクションや抒情的場面の動かし方や

名役者陣による台詞回しの見事さや

音楽のすばらしさで、何度見ても見入ってしまう作品です。

 

多分この作品に触れる人で

ヒルダの話をしない人はいない(断言していいのか?)ので

彼女の魅力については特に書きませんが。

 

物心つく前からヒルダが大好きで

青い宝石(プラスチックのおもちゃ)のペンダントを

大事にして、いつかヒルダになるんだと

思っていたガキンチョでした……

すでに「普通の女性」から道を外しておるな!?

 

そんなヒルダの作りこみに対し

ホルスが…軽いので……(コナンとの比較で

負けるパズーが、設計されてるように見えるレベル)

 

この二人は将来結婚するだろう、が

公式ルートなのでしょうが

子どもの頃から納得はしていないので

二次創作でも単純にそうはしていない←

(語りはそっちでやっている)

 

でも勲さんは最後の作品『かぐや姫の物語』にて

たけのこを繰り出してくる作家さんなので

当時のヒルダも「社会の中の女性」に組み込まれなくて

いいのかもしれん。